2019年11月19日

沢尻エリカ逮捕劇騒動の雑感


■沢尻エリカ氏はスケープゴートにされたのか?

 沢尻エリカ氏が麻薬取締法違反で逮捕されたことにより様々な議論が巻き起こっているが、中には「沢尻エリカは桜を見る会のスケープゴートにされた」という意見もあるらしい。
 主に鳩山由紀夫氏とラサール石井氏の意見が槍玉に挙がっており、2人の意見を堀江貴文氏(以下、ホリエモン)が批判している格好となっている。

 鳩山由紀夫氏とラサール石井氏の意見はそれぞれ以下の通り。

▷鳩山由紀夫氏
沢尻エリカさんが麻薬で逮捕されたが、みなさんが指摘するように、政府がスキャンダルを犯したとき、それ以上に国民が関心を示すスキャンダルで政府のスキャンダルを覆い隠すのが目的である。私も桜を見る会を主催したが、前年より招待客を減らしている。安倍首相は私物化し過ぎているのは明白である

▷ラサール石井氏
まただよ。政府が問題を起こし、マスコミがネタにし始めると芸能人が逮捕される。これもう冗談じゃなく、次期逮捕予定者リストがあって、誰かがゴーサイン出してるでしょ

■スケープゴートにも2種類ある

 沢尻エリカ氏が桜を見る会のスケープゴートにされたのかどうかは残念ながら判らないので、何とも言えないが、実質的には本当にスケープゴートにされたのと同じ結果となっていることは否定できない。多くの庶民の関心事が、ある瞬間に、「桜を見る会」から「沢尻エリカ」に切り替わってしまったことは間違いない。

 しかし、だからといって、自民党や安倍総理の陰謀だとは正直、思えない。何者かの忖度ということなら有り得るかもしれないが。

 沢尻エリカ氏本人の供述では10年前から既に麻薬常習者であったらしいので、この10年間は運良く野放しのままで、急にこの時期になって逮捕となるのは不自然だという気持ちも理解できる。
 「事件の裏には事件がある」(私の造語)という言葉通り、政治家がスケープゴートを利用するというようなことは古今東西、実際に行われてきたことでもあるので、世の中にスケープゴートが無いと言うつもりもない。
 各国の政界にスパイという存在がいることも事実であり、スパイが映画や小説の中だけの話でないのと同様に、スケープゴートにされる人物が存在することもまた事実である。

 ただし、今回の沢尻エリカ氏の場合は、自ら罪を認めており、法的な罪を犯したことも事実であるので、スケープゴートであろうとなかろうと、逮捕されたことは仕方がないという側面がある。冤罪でスケープゴートにされる場合と、本当に罪を犯している場合のスケープゴートは同じではないので、沢尻エリカ氏を被害者だと位置付けるのは少々無理がある。

■「一発アウト」が意味するもの

 最後にもう1つ、沢尻エリカ氏に対する杉村太蔵氏の「一発アウト」という言葉に対してもホリエモンがこう反論している。

>「なんで自分でそこまで追い込むの?一発アウトとかおかしいでしょ普通笑。まあ、そういう追い込む芸なんだろうけどさ。

 杉村太蔵氏とホリエモンの意見が噛み合わないのは、この「一発アウト」には、2つの意味合いがあるからだと思われる。

 今回の事件発覚によって沢尻エリカ氏の現在の芸能活動は本当に「一発アウト」になってしまった。テレビドラマは撮影中止、テレビCMも放送中止、この時点で既に「一発アウト」だ。

 しかし、一方で、人生そのものを意味する「一発アウト」というものがある。一度、罪を犯した人物は未来永劫、その罪から逃れられないとする「一発アウト」だ。

 おそらくホリエモンが言っているのは、後者の「一発アウト」はおかしいということなのだろうと思う。たとえ麻薬を使用するという罪を犯したのだとしても、罪を償い反省すればどうなのか? 例えば、10年後に本当に真っ当な人生を歩んでいたとしても、絶対に女優として復帰できないということであれば、そんな「一発アウト」はおかしいでしょという意味合いなのだろうと思う。

 犯した罪にもよるが、たとえ間違いを犯したとしても、改心することによって人生をやり直すことができるという優しさは必要だろう。1度の過ちで人生の全てが灰燼と化すような窮屈な社会であれば、麻薬常習者も増える一方だと思われる。
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posted by 自由人 at 20:41 | Comment(0) | 社会問題