2020年05月04日

新型コロナウイルスには「解熱剤」よりも「免疫力」


■新型コロナウイルスに解熱剤は有効か?

 新型コロナウイルスにおける医療現場の報道を観ていると、ある医者が「熱のある感染患者にはまず解熱剤を処方しています」と言っていた。
 一方で、別のテレビ番組では、ある医療関係者が「解熱剤を処方してはいけない」と言っていた。同じ医者でも、認識の違いで全く正反対の治療方法が採られていることになる。

 日本では一般的にも風邪をひいて熱があると解熱剤を飲むという習慣が常識となっているが、これは普通に考えると疑問符が付いてしまう対処法とも言える。

 人間の身体を戦場に例えると、味方の兵士は「免疫細胞」、敵の兵士は「ウイルス」ということになる。外敵であるウイルスが人間の身体に侵入すると、人間の身体は味方である免疫細胞の戦闘力(免疫力)を強化するために、熱を出す。ちょうどそれは、兵士の士気を上げる役割を果たしている。兵士達の戦闘意欲を鼓舞するために統率者が士気を上げている状態、それが発熱状態ということになる。

 人間の免疫細胞は体温が上がることによって元気になる。ゆえに、強敵であればあるほど高熱が出るようになっている。普通の風邪ウイルスなら微熱でも治るが、インフルエンザウイルスなら高熱を発する。実にシンプルな生体の防御反応だ。

 身体がそんな状態(臨戦体制)にある時、突然、解熱剤を飲んで熱を下げる行為は、戦場にいる兵士達に冷や水を浴びせることを意味する。当然、兵士達の士気は下がり、外敵(ウイルス)との戦いに不利になる。本来、勝ち戦であったものが負け戦になってしまう可能性もあるため、場合によっては命取りになってしまう。

■免疫力について知ることが命を護ることに繋がる

 私も以前、一度だけインフルエンザに感染したことがあるが、どうしてもやらなければならない仕事があったため、仕方なしに解熱剤を飲んで一時的に熱を下げて仕事をしたことがある(無論、誰もいない個室で)。しかしそれは治す体力と自信があったからであり、普通なら飲まない。

 高齢者や乳幼児が長時間の間、40度以上の高熱を出して体力が奪われているような状況なら解熱剤の処方も有効かもしれないが、健常者である成人が37度や38度の熱で解熱剤を飲んでも、それだけ治りが遅くなるだけだと思う。
 人間の身体のメカニズムを知っていれば、これは至極当然の理屈だと思える。

 今回の新型コロナウイルスは、高齢者や持病を持っている人が亡くなるケースが多いと言われているが、そういった人は人に会わないだけでなく免疫力の低下にも気を配る必要がある。

 例えば、抗がん剤治療などを受けている人は、身体の免疫力が極度に低下している(戦う兵士がいない)状態なので、最も危険だと言える。味方の兵士がいない戦場にいきなりコロナウイルスという新手の敵が現れると、対処の仕様が無くなってしまう。全く無防備な戦場にコロナウイルスだけがいるような状態を作り出すことになるため、非常に危険だと言える。

 抗がん剤治療中に肺炎で亡くなる人が多いのも上記と同じ理由に依っている。免疫力が極度に低下している時に肺炎球菌等の細菌が肺に侵入すると戦う兵士がいないという理由で戦に負けてしまう。その場合、死因はがん死ということになるが、実質的な死因は肺炎死である。

 新型コロナウイルスの恐怖に怯え、自宅に巣篭もっている人は、自らの免疫力を上げることに、もっと意識を向けた方が良いと思う。そういった知識が自分自身の命を護る大きな役目を果たすことに繋がると思う。

【関連記事】新型コロナウイルスに対抗するには「免疫力」も重要


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posted by 自由人 at 07:59 | Comment(0) | 健康
2019年12月22日

バランスの取れた生活こそが健康の基本


■101歳の現役医師が心掛けている生活

 今朝、新聞を開くと、ある本の宣伝が載っていた。書名は『101歳現役医師の死なない生活』(田中旨夫著)。スマホを使いこなす101歳の現役医師が心掛けていることが箇条書きで書かれていた。少し長くなるが、備忘録として記載しておきたいと思う。(新聞ではなくamazonサイトより一部転載)

 毎日30分の散歩で死ぬまで歩ける体になる
 太陽の光を1日15分浴びて認知症やがんを防ぐ
 昼寝の習慣をつけて、疲れ知らずになる
 毎朝、足腰の柔軟体操をする
 体には軽めの運動が一番いい
 ねこ背になっていないか、常に意識する
 「体によい習慣」を生活に根づかせる
 毎日15種類以上の野菜をとる
 野菜をとって体のサビを落とす
 ベジタブル・ファーストで脂肪を減らす
 粗食ではなく、肉をしっかり食べる
 ヨーグルト、チーズなどの発酵食品を欠かさない
 果物は少量でも毎日食べる
 体の土台となるカルシウムをたくさんとる
 老化を防ぐオリーブオイルをとる
 週一回、薬膳スープで細胞をよみがえらせる
 くつろいでいる時間に緑茶を楽しむ
 甘いものを食べない習慣をつける
 中高年は糖質制限をしないほうがいい
 塩分を減らして素材を味わう
 トランス脂肪酸を含むパン、お菓子、インスタントラーメンは食べない
 加工食品を口にしない
 水を1日に2リットル飲んで血行促進!
 薬は必要最低限に抑える
 体を甘やかすと衰えやすい
 ストレスが少しあるほうが体にいい
 何でも「ほどほど」の感覚で暮らす
 ボケ防止には脳トレではなく、楽しいことをする
 イライラすると損をする
 「今日からあと10年は頑張る」という決意を毎日する
 死ぬまで未知のことに挑戦する
 「できない」ことより「できる」ことに目を向ける

■全てはバランスの問題

 こうやって眺めてみると、いろんな健康本に書かれていることと重複している部分が大半なので納得できる内容だが、ここでは世間一般では意見が真っ二つに分かれている以下の3点に絞って感想を述べてみたいと思う。

○粗食ではなく、肉をしっかり食べる
○中高年は糖質制限をしないほうがいい
○水を1日に2リットル飲んで血行促進!


 まず、「粗食よりも肉が良い」という意見だが、世間では肉を食べると長生きできるという意見と、肉を食べ過ぎると病気になると意見が根強くある。
 一口に「肉」と言っても、赤身の肉、脂肪肉、加工肉など、様々なものが存在するので、ひとまとめにするのは少し乱暴だと思う。

 元気な高齢者には、なるべく肉を食べるようにしている人が多いと言われている。しかし、その肉というのは、おそらく「赤身の肉」のことであり、加工肉はあまり食べないという人が多い。本書にも「加工食品を口にしない」と書かれている通り、加工されていない肉の方が健康には良いということなのだろう。
 無論、これもバランスの問題であり、食べ過ぎてもいけないことは言うまでもない。

 次に「中高年は糖質制限をしないほうがいい」という意見。私も糖質制限経験者なので書かせてもらうと、これは中高年に限らず、あまり糖質制限し過ぎるのは身体に負担がかかると思われる。糖分を摂り過ぎて肥満の人や糖尿病の人が糖質制限するのはプラスだと思うが、普通の体型の人がそれ以上に痩せようと思い炭水化物を一切口にしないというのは行き過ぎであり、あまりオススメできない。自分にマッチした適度な糖質制限でよいと思う。

 極度な糖質制限をすると便秘になる人が多く、栄養のバランスが崩れる(不足する)と、脱毛する場合もあるようなので、栄養バランスというものにも注意した方が良いと思う。
 これもバランスの問題であり、過ぎたるは猶及ばざるが如しというのが正しいと思う。

 最後の「水を1日に2リットル飲んだ方がよい」というのは、何年か前に話題になったことがある。全米で100万部売れたベストセラー『病気を治す飲水法』という本を以前に読んだことがある。非常に興味深い本だったが、万人が1日に2リットルもの水を飲むというのは、ちと乱暴な意見かなと思えた。

 以前、みのもんた氏がテレビ番組の中で、老人に水を毎日2リットル飲むことを勧め、実際に毎日2リットルの水を飲んで死亡した老人の家族が、みのもんた氏を訴えた事件もあったぐらいなので、万人には適用できないと思う。
 やはり、これもバランスの問題であり、日頃、肉体労働で大量に汗をかく人と、一日中ほとんど動かず、発汗もしない人とを一緒にするのは無理があると思う。

 結局、全てはバランスの問題ということに落ち着いてしまったが、健康な生活とは、畢竟、バランスの取れた生活に他ならない。著者も書かれている通り「「体によい習慣」を生活に根づかせる」、それが健康の秘訣なのだろう。


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posted by 自由人 at 11:33 | Comment(0) | 健康