2020年07月26日

PCR検査における「特異度」の医学的エビデンスとは?


■特異度「99.9999%」(偽陽性率0.0001%)の疑問

 前々回のブログ記事で、PCR検査の偽陽性率を「1%」と書くと、特異度【陰性のものを正しく陰性と判定する確率】は99.9999%(偽陽性率は0.0001%)だと反論されている人がいた。
 仮に特異度が99.9%や99.99%でも、書いた記事の内容にはさほど問題は無いと思われるが、まさか、99.9999%という数字が出てくるとは驚いた。

 99.9999%というのは、具体的に言えば、100万人に1人ということになる。全国民にPCR検査をして特異度が99.9%なら10万人、99.99%なら1万人、99.9999%なら100人が偽陽性ということになる。
 それが本当なら少し問題だが、よく考えてみると、これには2つの疑問が生じた。

 1つ目の疑問は、もしそれが本当なら、なぜ偽陰性の場合は判定率が最大70%程度にしかならないのか?ということ。
 100万人に1人しかミスしない程の完璧に近い検査法なら、陽性者と陰性者はもっと厳密に判定できるのではないだろうか? しかし実際は、陽性者の3人に1人は判定ミスが出て陰性になると言われている。そんなアバウトな検査であるのに、陰性判定についてだけは99.9999%間違いないというのは、にわかには信じられない。あくまでも一般人としての率直な感想だが、何か間違っているのだろうか?

 2つ目の疑問は、99.9999%というのを誰が証明するのか?ということ。何年も何十年間も追跡調査をしたというなら、ある程度の医学的なエビデンスが出ると思うが、まだ見つかって半年しか経っていない未知のウイルスの追跡調査は物理的に不可能だろうし、検査量的にも全く足りていないので証明の仕様がないのではないかと思う。100万分の1と言うからには、少なくとも100万回は検査を行わない限り、結果は出ないのではないだろうか? これも一般人としての率直な感想だが、何か間違っているのだろうか?

■無理難題な「全国民PCR検査」

 そもそも、私が書いた偽陽性率「1%」というのも、真実かどうか判らない。多くの専門家が「特異度は99%」と言っているので、その数値を参考にしたまでの話である。

 検査する唾液の中に対象物(ウイルス)が存在するか存在しないかをチェックする検査であるので、検査する唾液の中に一定量の対象物が存在しない場合は判定が難しくなる。しかし、元々、陰性なら対象物が存在しないので、唾液の量に関係なく陰性は陰性になる。こういう理屈なのだろうか?

 それで、99%と言っている人もいれば、99.9%と言っている人もいる。結局、100%とは言い切れないので保険的に99%ということになっているのだろうか?
 専門家の中には、「インフルエンザウイルスでも陽性になる場合がある」と言っている人もいるようだが、こうなると、一体、何を信用すればいいのか分からなくなる。

 PCR検査を何回も繰り返して行うことで確実性(信憑性)が高まると書かれている人もいたが、10人中3人も誤判定する検査を何回繰り返せば、正確な結果が得られるというのだろうか?

 10人検査をして7人が陽性になった場合、残りの3人にもう1度検査すると、3人中2人が陽性になり、残った1人に対して3回の検査を行えば、全員、陽性判定になるかもしれない。しかし、それは10人という少人数で、尚且つ10人とも感染者であった場合の話であり、検査対象が1億人となると、物理的にも不可能だと思う。絶対的に陽性者の取りこぼしは有るだろうし、検査で陰性になったとしてもその後に感染してしまえば元の木阿弥になってしまう。費用的にも何兆円かかるか分からない。あまりにも無駄が多過ぎるので、政府も国民も到底、飲み込めそうにない。

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posted by 自由人 at 07:49 | Comment(0) | 医療
2019年05月27日

「風邪薬」の正体とは?


■風邪を治す特効薬は存在しない

 このところの寒暖差の激しい異常気象のせいもあるのか、久しぶりに風邪をひいてしまった。熱は微熱で少し咳が出る程度なので、いつも通り、会社に行き、病院にも行っていない。
 一応、市販の風邪薬を飲んではいるものの、効いているのか効いていないのか判らない程度の軽い風邪といったところだろうか。

 ブログが書けないほどの風邪ではないので、この機会に風邪についての豆知識でも書いておこうと思う。

 まず初めに、風邪を治す特効薬というものは世の中に存在していない。

 こう言うと、「えっ?!」と驚く人がいるかもしれない。

 病院に行って処方される風邪薬も、市販の風邪薬も、残念ながら、風邪のウイルスを退治する薬ではなくて、風邪の症状を和らげるという意味での薬である。

 咳を止める薬、熱を冷ます薬、鼻水を抑える薬など、風邪の諸症状を抑えるのが、現在の風邪薬の役割であって、風邪のウイルスを退治することはできない。その証拠に、風邪の特効薬が発明されれば、ノーベル賞ものの快挙だとも言われている。

 「俺はいつも風邪薬を飲んで風邪を治しているぞ!」と反論する人がいるかもしれないが、残念ながら、風邪を直接的に治す薬が無いことは医者も認めている厳然たる医科学的事実である。

 では、風邪はなぜ治るのかと言うと、風邪をひいた本人の自己免疫力が風邪を治している。これも厳然たる事実である。

 発熱というものは、風邪のウイルスと戦うために、身体が自ら体温を上げている状態であり、ウイルスが熱を出しているわけではない。人間の免疫力は体温が上がることで活発化するため、身体の免疫細胞がウイルスとの臨戦態勢になっていることを意味している。
 こんなことは誰もが知っているであろう初歩的な医療事実だが、中には知らないという人もいるかもしれないので、念のため、書かせていただいた。

■風邪をひいたら風呂に入ってはいけないのか?

 昔から、「風邪をひいている時は風呂に入ってはいけない」と言われることがある。私も子供の頃から何度も言い聞かされたが、個人的には、これも疑わしいと思っている。

 高齢者や乳幼児であれば、高熱がある時は(体力を奪われるので)風呂に入ってはいけないと言うなら理解もできるのだが、体温を上げることが風邪のウイルスと戦うために必要なことだと考えれば、通常は風呂に入って身体を少し温めた方が風邪の治りも早くなるのではないかと思う。

 解熱剤というのも、40度近い熱があるならともかく、37〜38度程度の熱なら、無理に熱を下げない方が風邪の治りも早くなると思われるし、実際にそう言っている医者も大勢いる。
 無論、こちらも高齢者や乳幼児であれば話は別だが、普通の健常者であれば、熱を出し切った方が治りも早いと思う。私自身、風邪を引いて熱が出ても風呂に入り、解熱剤は飲まないようにしている。

■「風邪をひいたら、1に睡眠、2に○○○」の意味

 さらに付け加えると、風邪に抗生物質(抗菌薬)は効かない。
 これも知っている人が大半だと思っていたが、私の周りでは知らない人の方が多いようだ。
 「風邪に抗生物質は効かない」という真実を言うと、《何を馬鹿なことを言っているのか…》と怪訝そうな目で見られることが多いので、この場を借りて、書いておこうと思う。

 風邪を引いて病院に行くと、風邪薬だけでなく、抗生物質まで処方されることがある。以前、私もこれに対し何の疑問も抱くことなく飲んでいたことがある。
 今でも、病院で「抗生物質をもらったからもう大丈夫だ」と安心して帰路に着く人がいると聞くが、残念ながら、抗生物質は風邪のウイルスには効かない。これも厳然たる事実である。

 黄色ブドウ球菌などに感染した扁桃炎等なら抗生物質は有効な治療手段と成り得るが、風邪のウイルスは細菌ではない。抗生物質が効くのは細菌のみであり、ウイルスには無効だ。

 おそらく、風邪ではなく、細菌が原因の肺炎だった場合などを考慮して、保険として抗生物質が処方されているのだと思われるが、普通の風邪には抗生物質は効かない。ここでは省略するが、抗生物質には様々な副作用があるため、軽い風邪程度で頻繁に飲むのは考えものだ。

 「風邪をひいたら、1に睡眠、2に○○○(薬の名前)」と言われる。

 このキャッチフレーズからも分かる通り、薬よりも睡眠の方が重要だということは、結局、風邪は自分自身の免疫力を高めて治すしかなく、風邪薬は、その助けをしてくれる補助的な存在でしかないということでもある。


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posted by 自由人 at 22:24 | Comment(0) | 医療