2023年03月26日

給食(コオロギ食)を食べ残すことが多様性になるのか?


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■「コオロギ食」は多様性の問題か?

 コオロギ食の是非は社会問題となり、様々な人がその是非を論じているが、生物学者で評論家の池田清彦氏の発言も注目を浴びている。なぜ注目を浴びているのかというと、珍しくコオロギ食を否定していないという点で。

 ツイッターで有名な女性インフルエンサーの南雲香織氏との論戦(?)が興味深い(下記参照)。



 池田氏は、最近の著書でも舌鋒鋭く、社会の矛盾点を指摘されていたので少し注目していたのだが、なぜかコオロギ食については、どっち付かずの意見を貫いておられるようだ。

    

■「食べたくない人に食べろという権利は誰にもない」

 池田氏は『SDGsの大嘘』でグローバル資本主義を批判し「脱炭素はペテン」とまで言われているのに、SDGsを推進しているのと同じ勢力がコオロギ食を推進していることは御存知ないのだろうか?

 池田氏には『コオロギ食の大嘘』も書いて欲しいところだが、「食品の多様性」を前面に出し、コオロギ食をゲテモノ食いと同じ範疇で考えておられるところをみると、あまり期待できそうにない。多分、軽い気持ちで東南アジアのコオロギ食に言及したことに起因(藪蛇)しているのだろうけれど。

 池田氏は「コオロギも豚肉も、食べたい人に食べるなという権利は誰にもないのです。」と言われているが、その通り(菜食主義者やヴィーガンには言う権利は有ると思うが)。しかし、逆に言えば、「食べたくない人に食べろという権利は誰にもない」。

 ところが、現在のコオロギ食は、給食のメニューに入ってしまっている。給食のメニューは、学生達が選べるわけではないので、池田氏の言に従うと、「食べたくないなら残せ」ということになってしまう。多くの生徒が食べ残すことが分かりきっているようなものを、給食のメニューに入れることは何の問題も無いと言うのだろうか?

 食料危機を煽り、食料の大切さを謳う世の中で、給食を食べ残すことがノープロブレムと言うなら、その風潮こそが「偽善」と言うに等しい。

■南雲香織氏はAIではない。

 池田清彦氏のことだけではアンバランスなので、この機会に南雲香織氏にも少し触れておこうと思う。

 最近、「反ワク」の世界で頭角を現してきた南雲香織氏に対して、その言論を止めさせようとネガティブな書き込みや意見が多くなってきた。
 中には、南雲氏がAIだと言っているような人もいる。「コロナ脳」の一般人だけでなく、世間では陰謀論者と言われている人まで「南雲氏はAI」と言っている人がいるのには呆れた。

 彼女がAIと言われる理由は、投稿時間が決まっていることと、プロフィール画像がCGであることの2点のみ。しかし、予め投稿時間を指定すれば決まった時間に投稿できるだろうし、一般人がプロフィール画像に本物の自己写真を使用する方が珍しいことだ。プロフィール画像だけでなく、名前もおそらく偽名だろう。そんな当たり前のことも分からないのだろうか?

 南雲氏の書かれた文面を読んでも、明らかに1人の個性で統一されており、誤字や脱字もあるし、ネタで皮肉を書いたり、フィクションを書いたりもしている。これが全てAIだと?

 現代人はAIというものを買い被りし過ぎであり、AIが少し人間らしく(アバウトに)振る舞うことができたとしても、人間そのものになれるわけではない。

 「南雲香織はAI」などと宣っている人は、少し人間性を疑った方が良いと思う。

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posted by 自由人 at 10:56 | Comment(0) | コラム
2023年03月05日

「コオロギ食」を普及させるのは無理難題


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■不買運動に発展する「コオロギ食」

 食料危機を煽り、コオロギ食の普及を前面に出してきた政府と企業に対して、批判が集まっている。
 給食にコオロギパウダーを入れていた徳島の高校や、コオロギパウダー入りの機内食を提供していたJAL、パンにコオロギパウダーを入れて販売していたPascoなどがネットで炎上し批判の矢面に立たされている。

 中でも、Pascoは関連製品の不買運動が水面下で行われているようで、早速、パンの売れ行きに陰りが出てきたらしい。

 当初、Pacsoは、コオロギ入りのパンと、自社の看板商品である「超熟」は別のラインで製造しており、コオロギパウダーが「超熟」に入ることはないとしていた。しかし、実際に現場を見ていない疑り深い消費者が、そんな言葉を信じるはずもなく、“Pasco=コオロギ”というマイナス印象を刷り込まれた消費者は、Pasco商品を買い控えするようになった。

 これに対してPascoは、「コオロギ食を悪とするデマを流す人に対して法的措置を取る」とも言い出しており、鼻息が荒い。

■「コロナ脳」「ワクチン脳」でも「コオロギ脳」にはならない

 デマに対しては法的措置を取るというのは、河野太郎氏の姿勢をカブっている。両者共に、有権者や消費者からのクレームに対して法的措置を取るなどと言っているわけだから、お門違いも甚だしい。有権者や消費者に対して納得のできる説明をするのが政治家や企業の真っ当な姿だろう。

 Pascoがコオロギ入りのパンを「健康食」として販売しているのであれば、「健康に悪い」と言っている消費者に対して「間違っている」と反論するなら理解できるが、食料不足を原因としたタンパク質の補充のためにコオロギを使用しているということなら、その食料不足についての説明を行う必要がある。

 魚や貝や納豆など、様々な既存食品から良質のタンパク質が摂れるのに、敢えてコオロギ食を勧める理由を消費者に対して説明する必要がある。それができないのであれば、商品を買うか買わないかは消費者が決めることであって、生産者が文句を言うのは筋違いだ。

 政府が後押ししているので強気の姿勢を崩していないのかもしれないが、さすがにコオロギ食を普及させるのは無理が有り過ぎると思う。現状、日本では食料危機は起こっていないわけだから、他に山ほど食料(食材)が有る状態で、食料危機を煽ってコオロギを食べろと言われても誰も納得するわけがない。

 その証拠に、ワクチンには肯定的だったホリエモンやひろゆき氏でさえ、コオロギ食を批判している。
 彼らはグローバリストの命令で動いているとの声も囁かれていたが、コオロギ食を批判しているところを観ると、どうやら、グローバリストに指示されているわけではなく、その他大勢の国民と同様に無意識的にグローバリストに洗脳されているだけなのかもしれない。

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posted by 自由人 at 20:14 | Comment(0) | コラム
2022年11月26日

「世界一の識字率」なのに「世界一の奴隷国家」の日本


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■識字率が世界一高い日本人は優秀なのか?

 日本は世界一、識字率が高い国と言われることがある。一般的に、日本人は識字率が高いので優秀なのだという意味で使われる。
 しかし、その世界一を誇る識字率を持つ国民が、なぜか、世界一、政府に従順で、世界一、マスコミを信じているということも知られている。

 この皮肉な結果が意味することは、以下の通り。

 識字率が高いということは、物事を考える思考力が高いということではなく、政府やマスコミの発表を鵜呑みにする能力が高いということ。

 なるほど、文字を知らず、文章が読めなければ、自ずと政府やマスコミの嘘に触れる機会も減少し、逆に、自らの頭や直感で物事を判断する傾向が強くなるのかもしれない。

 まともな政府やマスコミであるなら、識字率が高いことは大きなメリットになるかもしれないが、そうでない政府やマスコミを抱えた国では、識字率が高いことはデメリットになる可能性が高くなるというわけだ。

■真実を見抜く能力(洞察力)は、識字率の高低とは関係がない

 コロナワクチン接種が開始されて、1年半が経過し、案の定、ワクチン被害を訴える人々が増加してきた。こうなることは当初から分かっていたので、ワクチン接種が開始される前から、まともな有識者達は、コロナワクチンに対して警告を発していた。私もその1人だが、そういった人々は陰謀論者扱いにされて、聖書に登場するノアの如く、鼻で笑われ、まともに話を聞いてくれる人はほとんどいなかった。

 現在、コロナワクチンで被害を被って、被害を訴えている人の中にも、真実を発表している人間に対して「陰謀論者だ」と言って嘲笑していた人も少なからずいたのではないだろうか。

 この皮肉な結果からも、真実を見抜く能力(洞察力)は、識字率の高低とはあまり関係がないことが窺える。無論、学歴ともあまり関係がない。

 高学歴者であってもワクチンの本質に気付けた人はほとんどいなかったことが、そのことを如実に証明している。実際に、東大や京大を卒業した人であっても、ワクチンを礼賛し、「反ワクは馬鹿だ」と罵っていた人が大勢いた。

 識字率の高さや勉強ができるという能力は、他人から与えられた課題を吸収する能力(記憶力)が高いというだけに過ぎず、自分の頭で1から考える能力が高いことを意味していない。

■現代人に必要な「疑って考える能力」

 昔から、本当に頭の良い人は、シンプルに考えることができる人であり、難しいことを簡単に伝えることができる人だと言われる。識字率の高さからくる勉強ができるという能力は、難しいことを難しいまま伝える能力のようなものであり、難しいことを自分の頭で咀嚼して、簡単に伝える能力のことを意味していない。自分の頭で考えて再構築する能力がないからこそ、難しいことを難しいまま伝えることしかできない。

 知識を頭に詰め込むことしかしてこなかった現代の記憶教育の弊害は、こんなところにも現れている。その知識が正しければ良いが、その知識が意図的にねじ曲げられた嘘であった場合、致命的な事態を招くことになる。

 ワクチンが病気を予防するというのも、実は間違った知識であり、そのことを理解するためには、識字率の高さも学歴もあまり関係がない。文字を書けなくても、情報を聞いて正邪を判断することは誰にでもできる。

 現代人に必要なのは、間違った常識に縛られず、自分の頭で1から物事を考え直すことのできる能力であり、その能力というのは、古今東西の学者達が最も必要とした「疑って考える能力」のことを意味している。

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posted by 自由人 at 11:49 | Comment(0) | コラム
2022年11月23日

「ムビチケ」の「イベント割」に疑問


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■「イベント割」という名のワクチンパスポート

 「ムビチケ」を運営するムービーウォーカーは「イベント割」というものを発表した。

 内容は、新型コロナウイルスワクチン接種証明書があれば、映画料金を割引するというもので、これまでのワクパスと大きく違っているのは、PCR検査の陰性証明だけでは不可というところ。

 私自身、ここ3年は全く映画館に行っていないので、個人的には関係のないキャンペーンだ。しかし、以前から「ムビチケ」の会員にはなっているので、少しショックを覚えた。こんなワクチン非接種者を差別するようなことを行う企業の会員でい続けるのは抵抗があるので、キャンペーンに反対する意思表示として退会させていただくことにした。

 実際、マスクを着用して映画を観る気はないし、ワクチン臭が酷過ぎて映画館に入る気もしないので、当分の間(コロナ禍が終わるまで)は、映画館に行くことはないと思う。一体、いつになることやら…。

■映画館からVOD(動画配信サービス)へ

 最近は、コロナ禍のせいで映画館に行くことがなくなったので、代わりに自宅に大画面スマートテレビを購入し、自宅で映画を観るようにしている。レンタルだけでは、品揃えが足りないので、VOD(動画配信サービス)も利用している。

 NETFLIXは未契約だが、AmazonPrimeVideo、Hulu、U-NEXTと、主立ったサービスを利用してみて気付いたことがある。それは、これまで盲点になっていたレンタルショップの見えざる欠点だった。

 消費者がレンタルショップからVODに流れている理由は、経済的なお得感と、物理的な面倒臭さだと思っていたが、実はもう1つ、大きな理由が有ることが分かった。それは、画質のミスマッチ問題。

 レンタルショップでは、未だDVDが主流であり、ブルーレイはあまり置いていない。ブルーレイ再生プレーヤーが1万円以下で販売されているにも拘らず、DVDプレーヤーしか持っていない人が多いため、レンタルショップもDVDをメインにするしかない。それ以前に、人気タイトルしかブルーレイ化はされないため、レンタルショップはいつまで経っても低画質のDVDのままだ。

■「テレビの大画面化」と「低画質DVD」のミスマッチ

 ブルーレイは、40インチのテレビで観るのが最も適していると言われる。つまり、それ以上のサイズのテレビでは、画質の粗さが目立つということ。
 昨今のテレビの大画面化もあって、例えば、50インチの4KテレビでDVDを再生すると、お世辞にも綺麗とは言えない画質になる。4K補完機能が付いているテレビで観れば少しはマシになるものの、補完時における遅延や不自然なムラも目立つ。(この辺は多少、テレビの質に依存するのかもしれない)

 どんどん拡大するテレビの大画面化とDVDのミスマッチ。この問題をクリアしているのが、VODだ。
 しかしながら、各VODで、配信される動画の質は異なっている。NETFLIXは、料金プランによって3段階の画質が選択できるが、最も安価なプランではDVD並みなので、大画面で観るには、ミドルクラス(ブルーレイ並み)か、ハイクラス(4K並み)で契約しなければならない。

 HuluとU-NEXTは、最も高画質の映像を自動で観ることができる。実際に観てみると、ブルーレイよりも綺麗に見えることがある。

 HuluとU-NEXTのどちらが良いかは難しいところだが、ドラマ好きならHulu、映画好きならU-NEXTと言ったところだろうか。

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posted by 自由人 at 11:45 | Comment(0) | コラム
2022年10月09日

「マーガリン」は本当に食べてはいけないのか?


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■「マーガリン」という不健康食

 最近は、かつてないほどの健康食ブームが芽生えつつあるようで、食品添加物や身体に悪い食べ物に敏感になる人が徐々に増えつつあるようだ。

 特に、毎日食する水や塩、砂糖や味噌、コーヒーなどは、なるべく天然の物が欲しいという人が増えて、多少、値段が高くても、これまで以上に売れる傾向にあるらしい。

 私自身も、何年も前から、水・塩・砂糖には拘ってきたので、そのままの水道水は飲まないし、天然の天日塩を買い、白砂糖も食べなくなった。ついでに言うと、牛乳も飲んでいないし、マーガリンも食べていない。牛乳もマーガリンもいろんな食品(主に菓子類)に入っているので、全く食べていないわけではないのだが。

 食品については1点、1点、個別にブログ記事が書けそうだが、今回は、マーガリンについての個人的な考察を書いてみたいと思う。

 前回の参議院選挙で、彗星の如く現れた参政党の吉野氏が、街頭演説で食品添加物の話をよくされていたので、身体に悪い食べ物というのが世間に広まる手伝いをしたと思われるが、最近では、何かと話題のごぼうの党の奥野氏がマーガリンのことについて述べておられる。

 奥野氏曰く「マーガリンは世界中で販売が禁止されているのに日本だけが堂々と販売されている」ということで、「マーガリンも禁止することのできない現在の政府には何も期待できない」と言われている。

■「食べられるプラスチック」としてのマーガリン

 よくマーガリンは「食べられるプラスチック」と言われることがある。マーガリンは腐らないし、蟻もたからないので、そう呼ばれるようになったのだと思うが、腐らないというのは本当だと思うが、蟻もたからないというのは少し言い過ぎであり、実際に実験して蟻がたかることを確かめた人もいるようだ。

 マーガリンが世界中で危険だと言われる理由は、腐らないからという理由ではなくて、トランス脂肪酸だからという理由が大きい。

 トランス脂肪酸とは、植物油を高温にして脱臭する工程で生じる脂肪酸のことであり、米国食品医薬品局(FDA)は2013年の段階で「トランス脂肪酸の使用を全面的に禁止する」と発表している。

 一説では、トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを上昇させ、善玉コレステロールを低下させる働きがあることから危険だと言われることがあるが、私はこの意見には懐疑的だ。コレステロールに善玉も悪玉もないことを証明された科学者もいるので、コレステロール悪玉論はガセネタである可能性が高い。

■「マーガリン」が危険な本当の理由

 ではなぜ、トランス脂肪酸が危険なのかと言うと、ほぼ自然界には存在しない化学式を持った物質であるからだ。
 自然界に存在しない化学式を持った物質がなぜ危険であるのかと言うと、人間の身体がその物質をどう処理するのか分からないからである。

 自然界にある化学式を持った食物であれば、人間の身体は、栄養素を正しく分解して処理してくれるが、自然界にない化学式を持った食物は、それが正しくできるかどうか分からない。
 人間の消化器官(胃腸)が、自然界に存在しない不自然な物質を吸収せずに、不用物として(便として)排出してくれるなら、特に危険性も無いのだろうけれど、それが分からないということが危険だということ。
 不自然な物質が間違って身体の隅々にまで行き渡ってしまうと、どこかで健康上、大きな問題(病)が発生する可能性があるという意味で危険なのである。

 とはいえ、私自身も小学生の頃から学校の給食でマーガリンを食べさせられたし、大人になってからも好んで多くのマーガリンを食してきた。それでも、これといって、それが原因と思われる病を発症したわけではないので、本当にそこまで危険な食物という実感が湧かない。

 私の高校時代の先生などは、お腹が減ったら、マーガリンを1箱まるごと食べるという人がいたが健康そうに見えた。もしマーガリンが危険な食べ物であれば、あの先生はもうこの世にはいないと思われるが、確認はしていない。

 

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posted by 自由人 at 09:21 | Comment(0) | コラム