
■飛行機はなぜ飛ぶのか?
アメリカのライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功したのが1903年であり、既に120年が経過している。しかしながら「飛行機はなぜ飛ぶのか?」という質問に正しく答えられる人はほとんどいない。いたとしても、有り体の空気抵抗理論を述べるだけで、誰もが納得できるような答えは返ってこない。
それもそのはずで、実のところは未だに飛行機がなぜ飛べるのかは分からないという意見が一般的であり、誰も本気でその理由を探ろうとはしない。これは、非常に不可思議なことだと言える。
先に述べたライト兄弟の話は、軽量なグライダーが飛んだというだけのことであり、現在のような重さ数百トンもあるような巨大な鉄の塊が空を飛ぶのとは全く異なる話である。
常識的に考えると、重さ数百トンもある飛行機に数百人もの人が搭乗して空気抵抗だけで空を飛ぶというのは俄には信じ難い話であり、そういったイメージから未だに飛行機に乗るのは恐いという人もいる。
■飛行機はなぜ事故が起こらないのか?
私も初めて飛行機に乗った時は、なぜこんなものが空に浮かぶのか?という疑問を抱いた。飛行機が離陸してからは、まるでジェットコースターが上に向かって登っていくような階段状の動きを感じた。まるで目に見えない物理的な線路でもあるかのような感覚だったことを覚えている。
イメージ的にはこの上なく危険な乗り物と思える飛行機だが、飛行機の事故発生率は0.00009%(10万分の1未満)であり、圧倒的に安全な乗り物となっている。
日本国内に限定すれば、1985年の日航ジャンボ機の墜落事故以来、事故と呼べるようなものは起こっていない。尤も、日航ジャンボ機も事故ではなかった可能性も否定できないのだが、その件には今回は触れない。
■飛行機はなぜ浮かぶのか?
ジャンボジェット機が空気抵抗だけで飛行しているのであれば、予想外の強風等で飛行できなくなるケースがあってもよさそうなものだが、そういったトラブルも全くと言っていいほど聞かない。強風に煽られてバランスを崩し、操縦できなくなって街中に墜落するというような事故も全く起こらない。
もし、ジェット機が頻繁に住宅地に墜落するような不安定な乗り物であれば、住人にとっては巨大なミサイルが飛んで来るようなものであり、その度に大惨事になり、誰も恐くて飛行機には乗れなくなるだろうし、パイロットやアテンダント(旧スチュワーデス)になるような人もいなくなるだろう。
しかし、そういったことは万に1つも起こらない。ジェット機が墜落するのはテロリストにミサイルで撃墜されたような時だけとも言える。これはよく考えるとおかしくないだろうか?
飛行機のエンジンは前に進むためのものであり、ヘリコプターのプロペラのように上下に機体を動かすものではない。ということは、数百トンもある飛行機がバランスを崩した場合、空気抵抗力を失って真っ逆さまに下降していき、通常は機体を持ち直すことはできないのではないだろうか?
よく映画のワンシーンで、飛行機のエンジントラブルで機体が下降していくシーンがある。パイロットはなんとか高度を持ち直して安堵するのだが、よくよく考えると、落ちていく機体をどうやって上に上げるのかは謎に包まれたままだ。ヘリコプターであれば、機体を上に上げることは可能だろうけれど、前に進むことしかできない飛行機が、なぜ墜落中に高度を上げることが可能なのかが解らない。
■飛行機はなぜ墜落しないのか?
考えれば考えるほど謎だらけの飛行機だが、世の中には飛行機は未知のテクノロジーで飛んでいる(浮いている)と言う人もいる。音の力で浮いていると言う人もいれば、反重力テクノロジーで浮いていると言う人もいる。いずれにしても、現代人が知らされていない未知の技術であり、SFのような話だが、そういった話もまんざらではないのかもしれないな…と最近は思うようになってきた。実際、そうでも考えないと飛行機はなぜ飛んでいるのか?という質問には応えられそうにないし、あれだけ事故が起こらない謎も説明できない。この嘘だらけの世界では、そんな秘匿があっても何ら驚くようなものでもなくなってしまった。
空を飛んでいる飛行機を見て、「なぜ飛行機は飛んでいるのだろう?」「なぜ飛行機は墜落しないのだろう?」、そんな当たり前の疑問も感じないほどに飛行機は安全な乗り物となってしまった。
「飛行機はなぜ墜落しないのか?」ではなく、もし始めから「飛行機は墜落しないように作られている」のだとすれば? そう考えれば、全ての謎が解けてしまうのだが、真相は分からない。
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