■ドンキの「NHK受信料を支払わなくてもよいテレビ」
ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」が、「NHK受信料を支払わなくてもよいテレビ」を発売したということで話題になっている。
商品名は「ネット動画専用スマートTV」と謳われているが、テレビと言うよりも、チューナー非搭載のディスプレイに近い商品なので、正確に言うと「NHKと受信契約を結ぶ必要がないテレビ」ということになるのだろう。
私もパソコンで使用している32インチの液晶ディスプレイにアマゾンの「Fire TV Stick」を差して映画やドラマなどを観ているが、今回のドンキの商品の場合、AndroidTV機能搭載ということなので、「Fire TV Stick」等は別途購入する必要がないらしい。そう考えると、確かにお買い得感はある。
価格は、24型で21,780円、42型で32,780円となっており、解像度は、いずれも1920×1080のフルハイビジョンなので、パソコン用としても利用できるスペックではある。
しかし、いずれのサイズもパソコンのディスプレイとして利用するには中途半端(理想は32インチ)なので、個人的には購入したいとまでは思わないが、結構、需要は有るかもしれない。

42型「TSM-4201F2K」
【画像引用】ドン・キホーテのホームページ
■多くの人がNHK受信料を支払っている理由
最近は、NHKは元より、テレビ番組自体をほとんど観ていないので、なんでNHK受信料を支払っているのだろう?と疑問に思う時がある。実際、受信料を支払っていない人は大勢いるらしいが、文句を言わずに支払っている人も大勢いる。
なぜ、NHKをほとんど観ない人でも受信料を支払っているのかを考えてみると、おそらく、その共通する心境は、以下のようなものだろうと思う。
「民放放送は無料なので、NHK受信料ぐらいは支払ってもいいか…」
民放放送がなく、NHKしか映らないテレビであれば、ほとんどの人はNHK受信料を支払わないと思うが、無料の民放放送がコミコミなので、NHK受信料を支払っても、まあいいか…という諦観があるのだろうと思う。
あまり知られていないが、日本のテレビは「言論の自由が世界一無い」と言われている。その証拠に、中国ですら30局以上のチャンネルがあるのに、日本はいつまでも数チャンネルしかテレビ番組が選択できない。
そんな状態なので、若者は、どんどん多チャンネル化するネット番組に流出することになる。テレビ番組を受動的に観ているのは、いつしか老人だけとなり、若者は能動的に観るべき番組を選ぶ時代に突入している。
もはや、いくら画像が綺麗なテレビを出しても、いくら大きな画面のテレビを出しても、いくら安価なテレビを出しても、振り向こうとしない若者が増えている。テレビは、いつの間にか、受動的に観るものではなく、能動的に観るものに変わってしまった。ハードよりもソフト、見せかけだけの華やかさよりも、内容を吟味する時代になりつつある中、民放放送が無料というだけの理由で、いつまでNHK受信料制度が成り立つだろうか?
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