
■社会の変化を結果論でしか語れなくなった日本人
最近、ガソリン価格の高騰で宅配業者が悲鳴を上げているというニュースが報道されるようになってきた。
これまで1リットル100円から150円の範囲内で販売されていたガソリンが、1年も経たない内に170円を超えるようになってしまえば、経費がいきなり1.5倍に跳ね上がったようなものなので悲鳴を上げざるを得ない。補助金制度が適用されてこの価格なので、実質的には200円を超えているかもしれないが、この先、実際にガソリン価格が200円になってしまうと、日本の商品流通網は成り立たなくなってしまう可能性がある。運送料金の大幅な値上げで対応できたとしても、大きな副作用が生じる可能性は否定できない。
30年間もデフレ状態に置かれてきた日本経済は、基本的に薄利で成り立ってきた薄利経済なので、その薄利を奪ってしまうような急な物価高騰には耐えられないし、耐えるだけの柔軟な対応も採れない。国民の精神自体がデフレに慣れ切ってしまって、変化を受け入れることができなくなってしまっている。
それ以前に、物事を考える能力も低下していまっているため、社会の変化を結果論でしか語れなくなってしまっている。
例えば、ガソリン価格が上がれば、その環境に合わせて生活水準を下げるという発想しか出てこない。テレビ番組のインタビューでも、「ガソリンが上がったので生活が苦しくなりました」と言うだけで、その原因には全く意識が向かない。
■「自然現象」と「人為現象」の区別がつかなくなった日本人
ガソリン価格が高騰しているのは、自然現象ではない。悪天候の影響で野菜が不作となり野菜価格が値上がりするとか、漁獲量が減少して魚の販売価格が上昇しているということであれば、その結果に合わせた生活をするのは仕方がないのかもしれないが、ガソリン(原油)は有り余っているのである。
ではなぜ、原油価格が高騰したのかと言えば、産油国における戦争による流通網の混乱が原因である。そして、その戦争も自然現象ではない。一部の人間(戦争屋)が意図的に戦争を起こしているというのが実態であって、これは人為的な現象なのである。
そうであるなら、テレビ番組のインタビューで応えるべきは「戦争するのを止めてほしいです」とか、「戦争屋のせいで我々が迷惑を被っている」とかでなければおかしいのである。そして、その言葉を向けるべき相手はロシアではなくアメリカ(戦争屋)の方なのだ。
これまで日本経済は、宗主国が突き付けてきた無理難題にも文句を言わずに粛々と対応してきた。石油ショックやプラザ合意による意図的な円高にも必死の努力で耐え忍んできた。本来であれば破綻してもおかしくなかった無理難題にも持ち前の創意工夫で乗り切ってきた。
■「サステナブル」を実践していない政府の欺瞞
しかし、ここにきて、その対応にも限界が見えてきた。地球温暖化という大嘘で、二酸化炭素排出量ゼロを目標にせよとか、持続可能な世界を作るという名目で、SDGsというバリバリの共産主義思想を強いられたり、国連(ディープステート)の鶴の一声で、これまで共産主義を批判してきたはずの人々や企業がいとも容易く共産主義に宗旨替えしてしまう。
例えば、多くの企業では盲目的に「サステナブル」というお題目を唱えているような状況となっている。テレビCMでも「サステナブル」「サステナブル」と、その言葉の真の意味も理解せずに、それが絶対的に正しいものであるかのように喧伝されている。
それほど「サステナブル(持続可能)」に拘るのであれば、政府も物価高騰による現金支給や一時的な減税ではなく、恒久的な減税を発表しなければ辻褄が合わない。しかし、多くの国民もマスコミもそういった矛盾には黙りで批判しない。
■「地獄の沙汰もDS次第」の国
政府もマスコミもアメリカ(ディープステート)の傀儡であるなら、国民の多くも、その傀儡の忠実な下僕と化してしまっている。その現状を鑑みると、この国では法律も憲法も全く意味を為していないということが分かる。善悪の基準も、物事の良し悪しも、全てディープステートの命令次第で決まってしまう。
「ワクチンを買え」と言われれば国民の数よりも多いワクチンを一括購入し、「ワクチンを打て」と言われれば、そのワクチンの中身が分からなくても、全国民にワクチンを推奨し、その結果、数十万人が死亡していても、その情報を隠蔽し、更なるワクチン接種を呼び掛ける。もはや、そこには、正義もへったくれもない。
常日頃、「人権、人権…」と宣っている左翼は何の批判もできず、逆にワクチン接種を礼賛し、危険なワクチンを打ちたくないという人々の人権を無視しているような状態。
常日頃、共産主義を目の敵にしている保守も、戦争屋の偽善を見抜けずに、ウクライナのゼレンスキーを持ち上げているような有り様。
現在の日本は、完全に狂っていると言っても過言ではない。未来は分からないが、その代償は高くつくということだけは間違いなさそうだ。
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