2019年11月04日

株式投資の勝敗はマインド次第


■『株の鬼100則』を読んで

 年初に2万円の大台を割れた日経平均株価が、約1年ぶりに23000円にタッチしたこともあり、株式投資に少し注目が集まっているのか、書店の株式投資関連コーナーにも多くの本が平積みされていた。

 私もこの連休中に、たまには株式投資の本でも読もうかと思い、1冊だけ購入して読んでみた。
 タイトルは『株の鬼100則』(石井勝利著)。著者は投資歴45年以上のベテランで年齢は現在80歳。複数のペンネームを持ち著作は300冊以上に及ぶらしい。
 45年間の投資生活で培った投資哲学とはどんなものなのか興味深く読ませていただいた。

 著者は、企業のPERやPBRはあまり重要視せず、主にテクニカル(チャート)で判断する投資スタンスを取っているとのこと。
 実際、現在の株式市場は企業業績と株価が連動しないことが多い。決算が良くても大きく下がることがあるし、ニューヨークダウが暴落すれば、日本市場も個々の企業業績に関係なく、ほぼ全ての銘柄が売られるので、業績だけに拘ってもあまり意味があるとは思えないこともある。
 世界全体のファンダメンタルズ的なことも書かれていたが、基本はテクニカル分析がメインの本と思えた。

■株式投資で絶対に勝てる方法

 著者はこう述べている。

>「間違いなく儲かる」と唯一断言できるのは、個別銘柄の事情ではなく、相場全体が崩れた時の「買いチャンス」だ。

>株式投資で「絶対に勝てる方法があるか」と聞かれれば、「ある」と断言できる。しかし、それは誰もがやりたくない、できない方法でもある。

 要するに、暴落時の底値で買う勇気があれば勝てるということなのだろうけれど、これは私も同意見だった。
 著者は2016年のトランプショックでトヨタ株を買って儲けられたそうだが、私もトランプショックでホンダ株を買って少しだけ儲けさせてもらった。
 誰もが逃げ腰で買えない時に買う勇気は、確かに最も重要な要素なのだと思う。

■「馬鹿になって買う」とは?

 誰もが買えない時に買うことを、俗に「馬鹿になって買う」と言う。株式投資において馬鹿になることは非常に重要な要素だと思うが、「馬鹿になって買う」にも2種類ある。

 その2つとは、

 1、騰がり調子の株を天井で馬鹿になって買う

 2、下がり調子の株を底値で馬鹿になって買う

 この2つは大きく違う。

 両者の大きな違いは“恐怖感”の有無だと言える。

 株価が天井知らずに騰がっている時に買い向かうのには、それほど勇気を必要としない。誰でも勢いで買いを入れることができる。
 しかし、株価が底抜けて下がっている時に買い向かうのには、それなりの勇気が必要になる。その勇気とは、恐怖を克服する勇気だ。
 そこで必要なことが恐怖感を忘れて「馬鹿になって買う」ということでもある。つまり、「馬鹿になる」とは「冷静になる」という意味。

 ただ「馬鹿になって買う」のではなく、恐怖感を克服するために感情を捨てて馬鹿になるということ、これが実に難しい。
 著者もこう述べておられる。

 「それができるかどうかは、ひとつマインドの問題なのである。


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posted by 自由人 at 08:02 | Comment(0) | 株式投資
2019年04月07日

なぜ「楽天の株は騰がった」のか?


■騰がり始めた楽天株

 昨年、あまりにも下がり続ける楽天株を見るに見かねて、『なぜ「楽天の株は騰がらない」のか?』という記事を1株主の視点から書いてみた。

 当時は同じような感想(不満)を抱いていた楽天株主が大勢いたのか、「楽天 株 騰がらない」とググって当ブログ記事(BLOGOSの転載記事)を読まれた人が大勢いたようで、楽天株が大きく下がる日に限って、閲覧数も増えるという有り様だった。

 しかし、4年間も下がり続けた楽天株が、ようやく反転したと言える株価(底値から1.5倍になった)に戻ってきたようで、最近は、その記事にアクセスする人はほとんどいなくなった。

 当時は、楽天全体の経営状態は良かったものの、スマホ参入を大きなリスクと受け取る向きが大勢を占め、楽天株は必要以上に売られた。
 しかし、高業績の上場企業の株が高値から半値八掛け二割引まで売り込まれると大抵は反転するものなので、700円台が底値になるという予想(と言うより定説)をブログ記事に書いた。

 その後、楽天の株価は昨年の6月20日に最安値700円まで下げた後、徐々に値を戻し、今年の1月4日に710円の二番底を付けて、現在は1000円の大台を超えている。

■それでも「増配」は行うべき

 この値動きは、私が予想した通り「株式市場の定説通りに動いた」と言いたいところだが、実は、ある人物の売買が影響していたことが後で判った。

 その人物とは、少し前に当ブログでも書評で紹介した「一人の力で日経平均を動かせる男」こと、個人投資家のcis氏のことだが、彼が昨年、700円台で楽天株を大量買いしたことによって、楽天株は一時、急騰した。その後、再度、底値を試す値動きに転じたが、現在は、既に売り抜けたcis氏の売買に関係無く、1000円を超えてきているので、本当に底打ちした可能性が高い。
【関連記事】『一人の力で日経平均を動かせる男』のシンプルな成功法則

 図らずも、大口投資家が底値付近で大量に買い注文を入れると、そこが1番底になるということをリアルに見せ付けられた格好だ。「一人の力で日経平均を動かせる男」ならぬ、「一人の力で楽天株を動かせる男」と言ったところだろうか。

 最近は、海外の配車サービス大手「リフト」のIPOで「筆頭株主の楽天に巨額の資金が入ってくる」とか、「次世代通信規格5Gをリードするのは楽天」とか、昨年に比べると、前向きな話題が出始めているようなので、ひょっとするとひょっとするかもしれない。しかし、昨年の記事にも書いた通り、「増配」は行うべきだと思う。

 なお、本記事は買い煽りではありません。株式売買に絶対というものは有り得ませんので、株式投資は自己責任でお願いします。



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posted by 自由人 at 18:19 | Comment(0) | 株式投資