■「地上波、初登場」という時代遅れな言葉
昔、テレビを観ていると、「地上波、初登場」というような宣伝文句がよく聞かれた。
具体的に何を意味しているのかというと、「映画館で上映した映画がテレビで初放送されます」という意味であり、早い話、「無料で映画が観れますよ」というコマーシャル。
現在では、映画上映後、早ければ3ヶ月もすればDVDソフトが発売・レンタルされるし、デジタル配信ではもっと早くリリースされることもある。そんな状況で、映画上映後、1年以上経過してから「地上波、初登場!」などとご大層な宣伝をされても、「は? 今頃、何を言っているの?」ということになってしまう。
個人的に、映画をテレビ放送で観るようなことは、もう20年以上経験していないと思うが、それはさておき、最近のテレビ放送の劣化ぶりには目を覆いたくなる。特にニュース番組やワイドショーは、どこぞの国の全体主義放送のような様相を呈しており、観ることに苦痛を感じるようになってしまった。
■日本がまともな国になるために必要なこと
これまでは朝の通勤途中にカーナビに搭載されているテレビでニュース番組を観るのが日課だったのだが、最近は観れなくなってしまった。これまで、ニュース番組でおかしなことを言っていると、独りツッコミを入れることがストレス解消になっていたが、最近は、ツッコミどころがあまりにも多過ぎて逆にストレスがたまり疲れるようになってしまった。
こういう状態は、どう考えても精神衛生上よろしくないと思われ、自らの良心がテレビを観ることに拒絶反応を示しているようにも感じる。それゆえ、テレビを観るのを止めて、音楽を聞いて通勤するスタイルに変更した。明らかにこちらの方が、精神衛生上まともだと言える。
こんなことならフルセグのカーナビなど買わなければよかったと後悔しているが、今後、自宅にあるテレビが壊れたとしても新しくテレビを買うことはないと思う。映画等の映像を観るためにディスプレイを買い換えることは有り得ても、チューナー付きのテレビはもう必要ないと思うに至った次第。自宅にテレビが無くなれば、遠慮なくNHKも解約できるので、良いことずくめかもしれない。
テレビは昔から「国民洗脳装置」と言われてきた代物だが、この1年間で、その言葉の意味を心底実感した。
テレビに始まり、テレビに終わる。日本がまともな国になるために必要なことは「テレビからの脱皮」なのかもしれない。
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