
■NHK党の「内ゲバ」
NHK党にはあまり興味も無かったので、詳しいことは不明だが、前党首の立花孝志氏と幹事長の黒川敦彦氏の対立が報道され大きな話題になっている。その様子は、良く言えば「内紛」、悪く言えば「内ゲバ」(この場合は言葉の暴力)そのものであり、ここにきて彼らの特長が鮮明に浮かび上がったかのようにも感じられる。
NHK党はこれまで何度も党名を変えており、当初は、『NHK受信料不払い党』だったが、『NHKから国民を守る党』(N国党)と変えた辺りで選挙で有名になった。
その後は『NHK党』に簡略化して落ち着いたかと思いきや、現在では『政治家女子48党』となり、その党名からは、完全に政治色が消え去り“パフォーマンス集団”というポップなイメージが出来上がってしまった。
元々、「NHKをぶっ壊す」というのが公約だったものが、現在は「スクランブル放送化の実現」を公約としており、NHKを改革する方向にシフトしてしまった。
それでも、NHKを改革することだけに真面目に専念していれば、有権者からの信用も失うことなく、現在のような負の連鎖は生まれなかったように思える。
■破局に繋がった「壊し屋」というイメージ
話題を作るためにガーシー氏を選挙に出馬させたりしたことも、おそらくマイナスに働いているのだろうと思える。海外に身を隠して生活しているガーシー氏が政治家としてNHKの改革に尽力できるとは到底思えないので、この辺も信用を失った1つの大きな原因であるのだろう。
幹事長の黒川氏も、概ね正しいことを伝えていることは評価できるにしても、参政党を執拗に口撃したり、宗教団体の改革にまで口出しするようになると、流石にやり過ぎ感は否めない。
黒川氏は元々、左翼だったそうだが、最近の行動を観ていると、まさに「極左」そのものというイメージを受ける。何もかもを破壊することを目的にしているようにさえ見えてしまう。
あまりにも手を広げ過ぎて、肝心のNHKの改革がお座なりになってしまった。少なくとも、多くのN国党支持者の目にはそう映ったに違いない。「こんなんで本当にNHKを改革できるのか?…」と。
立花孝志、黒川敦彦、ホリエモン、ガーシー、どこか、現代の「梁山泊」を彷彿とさせるものがあるが、本質的には「壊し屋」というイメージが表面化したことが、現在の騒ぎに繋がっているのだろうと思える。
スクラップ&ビルドの「スクラップ」ばかりで、「ビルド」が感じられなかったところが破局に繋がった大きな原因ではないかと思う。
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