■日本が危機的状況と言うけれど…
作家の百田尚紀氏は、「日本はマジで危機的状況、最悪の場合、3年で終わる。」と述べている。
日本が危機的状況というのは同感なのだが、その直接的理由が「中国の侵略」というところが素直に同意できない。(中国の侵略が無いという意味ではない)
百田氏は以下のようにも述べている。
「政権与党とメディアを押さえると日本は終わり」
これも、中国を仮想敵国としての意見なのだろうけれど、政権与党とメディアは既に80年近く前から乗っ取られている。どこに? 欧米のディープステートに。
現代は、日本だけが危機的な状況にあるのではなく、世界的な危機が同時進行している。それは、中国一国の共産主義的危機ではなく、世界統一政府の大共産主義的危機なのである。
残念ながら、百田氏はこの部分をあまり理解されていないようで、共産主義の危険性は理解されているのだろうけれど、グローバリズム(大共産主義)の危険性には気付かれていないように見受けられる。
■『永遠の0』で描きたかったものとは…
『永遠の0』で主人公が戦っていた国は、中国ではなくアメリカだったはずだが、なぜ、アメリカが敵だったことをスッポリ忘れて、中国だけが危険ということになるのだろうか?
『永遠の0』のラストで主人公が特攻する姿は、未来の日本人に対してのメッセージではなかったのだろうか?
これまで誰も歯向かうことをしなかった強大な敵に、負けることが解っていながら戦った姿が、未来の同胞達に伝わることを信じて命を散らしていったことを描いたものではなかったのだろうか?
アメリカとの問題は都合良く終わり、新たに中国という敵が現れたというだけなら、一体、何を描いていたのか分からなくなってしまう。あの作品が、ただの過去の戦争悲劇を描いただけなら、評価はガタ落ちになってしまう。
現代は、その同じ敵が、数十年ぶりに毒牙を向けようとしている時代なのである。
「中国の侵略」というものが有り得たとしても、それは、そうなるように仕向けている勢力が裏にいるのである。本当の日本の危機とは、大部分の人々が、そういった勢力がいることに気付かず、彼らの思うがままに動かされていることなのである。
本当の危機とは、国民の無知であり、無知をあることを知ろうとしないことなのだ。有識者と言われる人間までが、そのことに気付いていないのであれば、事態はより深刻ということになる。
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