■「陰謀論」 vs 「真相論」
以前は「陰謀論」を敬遠していた(医療系陰謀論は別)私でも、最近は「陰謀学」を学ぶようになり、我ながら、その心境の変化に驚いている。
ただ、陰謀論には「正しい陰謀論」と「間違った陰謀論」があり、それを正しく分別することが陰謀学を学ぶ上では非常に重要になる。
一例を挙げると、かつてオバマ大統領が誕生した時、「オバマこそ支配者層を葬る救世主だ」と言っていた陰謀論者達がいたが、こういうタイプは、完全に的外れなことを述べていたことになる。
オバマが言った「チェンジ」という言葉を、都合良く「支配者層から民主主義を取り戻す」と超訳したのだろうけれど、共産主義者オバマの「チェンジ」は、アメリカの更なる社会主義化を意味していたものであり、オバマ自身が支配者層(ディープステート)の一員だった。
さて、前置きはこの辺にして本題に入ろう。タイトルの通り、『99.9%隠された歴史』(レックス・スミス著)という本を読んでみた。
著者のレックス・スミス氏は日本在住のイギリス人であり、「フラットアースジャパン」の管理人でもある。
レックス・スミス氏は、2016年に「フラットアース論」というものが有ることを知り、論破してやろうと6ヶ月間調べていくうちに、逆に球体地球の矛盾点ばかりが判ってしまい、晴れてフラットアーサーになったという人物。使い方が適切かどうか分からないが、所謂、「ミイラ取りがミイラになった」ということを実体験された人物ということになるのだろうか。
■「マンデラ・エフェクトは嘘である」は間違い
本書は、陰謀(真相)論系書物の集大成的なものとなっており、読み物としては面白く、知的好奇心をくすぐる内容となっている。
ただ、納得できるものも有ったが、納得できないものもあり、個人的には素直に支持できるとは言えないどっちつかずの内容だった。
フラットアースについては、納得できる箇所も多かったが、「宇宙は無い」とか「次元は無い」とか「マンデラ・エフェクトは嘘」とか、断定されているのは少々、強引だなと感じた。
しかし、レックス・スミス氏は以下のようにも述べられている。
真相論は、フラットアースなど物理的現象や観測で直接確認できるもの以外は、基本的に私の「意見」と「考察」という立ち位置になります。死後の世界などは特に、実際に死なないと何が起きるかわからないし、死んでもわからないかもしれないため、断言など一切いたしません。
ご納得いただけないトピックでも、こういう意見や論理的帰結もあるのかということで、同じ真相を追う奴隷階級の真相論者として大目に見ていただけたらと思います。
と書かれているので、お言葉に甘えて、個人的に思うところを正直に書かせてもらおうと思う。
まず、フラットアースで宇宙は無いというのは、地球の外には何も無いという意味なのだろうか? もしそうであるなら、全くの無の空間ということになってしまうが、さすがにこれは素直に頷けない。
宇宙は人間が行けない空間や異次元だというなら、まだ納得もできるが、全くの無などということが三次元世界で有り得るのだろうか?
多次元宇宙の中に三次元空間としての地球がポッカリと浮かんでいるというようなイメージなら思い浮かべることができるが、全くの無というのは受け入れるのが難しい。
レックス・スミス氏は「宇宙」も「次元」も無いと言われているので、人間が立ち入ることができない空間さえも無いと言っていることになる。
そして、「マンデラ・エフェクトは嘘である」とも言われているが、これについては明らかに間違っているので指摘しておきたいと思う。
私自身、「マンデラ・エフェクト」を実体験しているので、「マンデラ・エフェクトは100%有る」と断言することができる。これは、「意見」や「考察」のような推論や願望論ではない。信じるか信じないという信仰レベルの話でもなく、実際に体験した事実なので、誰にも否定できない。臨死体験と同様、誰にでも追体験できるようなものではないため、大多数の人には解らないだけ。
レックス・スミス氏は「次元が無いので、マンデラ・エフェクトも無い」と述べておられるが、残念ながら、「マンデラ・エフェクト」は本当のことなので、多次元世界もパラレルワールドも存在し、時空を超えた3次元以上の世界は有ると言わざるを得ない。
レックス・スミス氏の言葉を借りると、同じ真相を追う奴隷階級の真相論者としての率直な意見を書かせていただいた。あしからず。
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