2022年09月06日

「言論の自由」の無いアメリカや日本は民主主義国ではない


■小林よしのり氏の典型的な誤解

 漫画家の小林よしのり氏は、ウクライナ戦争を「権威主義国」対「民主主義国」の戦いだと述べている。そして、「権威主義」と「民主主義」の二者択一なら、民主主義の方を支持する、とも述べている。

 小林よしのり氏の認識では「権威主義国」はロシア・中国・北朝鮮、「民主主義国」はアメリカ・欧州・台湾・日本ということらしい。

 何年か前の私も、おそらく小林氏と同じような認識だったと思うので、あまり偉そうなことは言えないが、小林氏の認識は、よくある典型的な(冷戦時代の)誤解だと言える。

 小林氏自身、『コロナ論』では嫌というほどに言論の自由が無いことを嘆いていたはずだが、なぜ、その言論の自由が無い国(欧米や日本)が都合良く民主主義国という認識になるのだろうか?

 コロナ禍における言論の自由という意味でなら、むしろ、ロシアの方がアメリカや日本よりも、はるかに言論の自由が保証されているということを知らないのだろうか?

■「権威主義」と「民主主義」の二者択一論の間違い

 「「権威主義」と「民主主義」の二者択一なら、民主主義の方を支持する」というのは、昔からよく言われている「アメリカと中国の属国になるなら、どちらが良いか?」という質問と似ている。
 
 しかし、この質問は根本的に間違っており、論理的に成立しない。なぜなら、日本は既にアメリカの属国に他ならないからである。
 正確に言うなら、「アメリカの属国から、中国の属国になった方が良いか?」と質問するべきであり、現在の日本は決して、二者択一を選べるような中立的な状態では無いのである。

 実際のところ、アメリカの属国である日本を中国が強引に奪いに来るというのは、中国がアメリカにケンカを売るということを意味するので、普通に考えるとあまり現実味が無い。アメリカにケンカを売って自国(中国)が崩壊すれば元も子もないので、余程のことが無い限り、そんなことにはならない。

 中国が攻めてくるというのは、現在の日本がどこの国の属国でもない中立国という前提での話である。
 加えて言うなら、アメリカの影の政府(ディープステート)と中国の影の政府(中共)は敵ではないので、もし仮に戦争になったとしても自作自演の可能性が高い。

■「権威主義」が“緩い国”と“激しい国”

 しかし、当のアメリカ(と言うよりディープステート)が、日本を戦場にして中国と日本を戦争させるということは有り得る。これには台湾も絡んでくるが、古今東西、戦争などというものは、人為的な謀略無しには発生していない。戦争は、善悪二元論で片付けられるような単純な代物ではなく、必ずと言っていいほど、第三者の思惑が絡んで発生するものであり、自然発生的に起こるものではない。

 アメリカを含む西側諸国の最大の権威とはディープステート(実際はもっと格上の勢力が存在する)に他ならない。当然、アメリカの属国である戦後の日本もその一員として数えられている。
 現代における「権威主義国」というのは、アメリカや欧州、そしてその属国である日本のことを指している。

 では、「民主主義国」はどこなのか?

 その答えは、「民主主義国は存在しない

 少なくとも、近代において、「民主主義」が成立した国は無い。ただ、「権威主義」が“緩い国”と“激しい国”の違いがあるに過ぎない。便宜上、「権威主義」が“緩い国”を「民主主義国」と呼び、「権威主義」が“激しい国”を「独裁主義国」と呼んでいるに過ぎない。

 では、現在、「権威主義」が“緩い国”と“激しい国”の代表的な国はどこか?

 その答えは、前者が「ロシア」、後者が「アメリカ」である。

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posted by 自由人 at 19:40 | Comment(0) | 国際問題
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