■なぜ、共産党の志位和夫氏まで入国禁止になったのか?
ロシア外務省は日本の制裁への報復措置として、岸田首相を含む63人の日本人を入国禁止にすると発表した。
岸田首相以外の政治家としては、林 芳正外相、岸 信夫防衛相、高市早苗政調会長、そして、共産党の志位和夫氏など、その人選には与党・野党の区別はないようだ。
この発表を聞いて「あれっ?、なんで共産党の志位氏が入っているの?」と疑問に思った人は多いかもしれない。共産主義国家の独裁者だと思われているロシアのプーチンが、なぜ、共産党に報復措置を取るのだろうか?と。
図らずも、その疑問点にこそ、現在のロシアを解く鍵(ヒント)が隠されている。
その「鍵」とは何かと言うと、現在のロシアが敵視しているのは、国の伝統や文化を否定するグローバリズム勢力だということである。
周知の通り、今回のウクライナ問題では、日本の与党・野党に関係なく、全ての既存政党はロシアを批判している。リベラル・保守の立場に関係なく、ゼレンスキーを持ち上げているのも周知の通り。
なぜ、そんなことになるのかと言うと、日本国内の右派や左派の違いというのは、ジャパンマトリックス内での対立でしかなく、ワールドマトリックス内では、同じようなものだからである。
■軽はずみな宣戦布告を行う高市早苗氏
「敵の敵は味方」だと言われることがある。日本国内の右派と左派というのは、ちょうど、そういう関係に近い。ただ少し違うのは、本当の敵が見えていないというところ。そういう意味では「敵を知らない敵は味方」という可笑しな関係になっている。
しかし、国際情勢を熟知したロシアの政治家からすれば、日本国内の右派と左派は同じようなものという共通認識を持っているため、グローバリズム勢力に組する人物は、同じ穴の狢という判断になったのだろうと思われる。
自民党の高市早苗氏は、今回のロシアの報復措置に対して以下のような意見を述べている。
「上等やないかいっ。招かれても行かんわい! 何故か関西弁になるんやが。」
まるで世の中を知らない子供のような発言だが、これが「保守」界隈で人気があるとされる与党政治家の言葉というのだから呆れてしまう。
実質的に世界一の核保有国に対して、核を持たず、軍隊も持たず、アメリカが護ってくれるかどうかも怪しい状況下で、このような軽はずみな宣戦布告とも受け取れるような挑発発言を行うことは、国民の命を預かる政治家として恥ずべきことだと言える。政治家が無知な一般庶民と同じような感覚でロシア批判を行っているのだとすれば、残念と言うしかない。
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