2022年02月19日

なぜ、インフルエンザ感染者数は激減したのか?


■2000分の1になったインフルエンザ感染者数

 2月14日に厚生労働省が発表した直近1週間のインフルエンザ感染者報告数は41人だった。この数値は2020年の1000分の1以下であり、例年の2000分の1になる。

 昨年、「インフルエンザが大流行する」と宣っていた専門家がいたが、結果は全く逆で、各都道府県に1人程度という、ほぼ皆無状態となっている。
 なぜ、こんな結果になったかというと、考えられる主な原因は以下の2点。

 1、ウイルス干渉が生じてインフルエンザウイルスがコロナウイルスに駆逐された

 2、インフルエンザ検査をほとんど行っていないため

 多くの専門家は「1」を採用しており、ワクチン肯定派も「1」を信じている人が多いようだ。

 では、ワクチン否定派はどうかというと、こちらは2つに分かれている。大阪市立大学の井上正康氏は「ウイルス干渉」肯定派であり、「うつみん」こと内海 聡氏は「ウイルス干渉」に否定的だ。

 内海氏の見解は、「毎年、インフルエンザが流行すれば、風邪も「ウイルス干渉」で無くなるはず」というもの。確かにこれは筋が通っている。

■「インフルエンザが激減した原因はウイルス干渉」の疑問

 ここからは私個人の見解だが、もし「ウイルス干渉」というものが本当に起こるのであれば、そのメカニズムが成立するためには、そのウイルスが元いたウイルスよりも「強毒」かつ「大量」である必要があると思われる。現在、流行していることになっているオミクロン株は、どう考えてもインフルエンザよりも弱毒性であり、毎年流行するインフルエンザウイルスよりも大量に存在するとは考えにくい。力でも数でも劣勢にあるオミクロン兵がインフルエンザ兵を駆逐したなどと言われても納得がいかない。

 それに、全国全てで「ウイルス干渉」が起こるというのも俄には信じ難い。一時期、各都道府県ではコロナ感染者が0人という県もあったはずだが、そんな県でもコロナウイルスが満遍なく充満しているという前提に立たない限り「ウイルス干渉」は起こりようがない。
 残念ながら「ウイルス干渉」というのは、もっともらしい医学理論(と言うより仮説)であって、あまり現実味が感じられないというのが正直な感想。

 インフルエンザが激減した原因は、おそらく「ウイルス干渉」ではなく、「2」のインフルエンザ検査を行っていないことが、そもそもの原因だろうと思われる。

■「インフルエンザ検査を行わないのにインフルエンザワクチンを接種」の疑問

 昨年(2021年)もインフルエンザワクチンを接種した人は数千万人いたと思われるが、感染者数と比較すると、あまりにも乖離し過ぎているように思われる。もし本当に1週間に41人しか感染していないのであれば、数千万人も接種する必要が有ったのか?と問いたくもなる。

 しかも、昨年に引き続き、今年も基本的にインフルエンザ検査は行ってはいけないことになっている。検査中にコロナに感染する危険性があるので、インフルエンザ検査は行ってはいけないという理屈になっている。

 しかし、インフルエンザよりも圧倒的に致死率が高いウイルスならともかく、なぜ、インフルエンザよりも弱毒のオミクロン株の検査を優先しなければならないのだろうか? 検査することが危険という理屈は、オミクロン株では成立しておらず、論理が破綻している。

 そもそも、インフルエンザ検査を行わないのにインフルエンザワクチンを接種するというのは、おかしくないだろうか?
 元からインフルエンザ感染者を発見する気が無いのにインフルエンザワクチンだけは接種するべきと言うのでは筋が通らない。これでは、インフルエンザワクチン接種者は、インフルエンザを予防できたかどうか分からないし、インフルエンザに感染したとしても、感染しているかどうかも分からないということになってしまう。そんなおかしな予防接種がこれまで有っただろうか?

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posted by 自由に考える人 at 10:35 | Comment(0) | コロナ問題
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