
■前澤氏の奇妙な発言
先週、宇宙船ソユーズに搭乗して国際宇宙ステーション(ISS)に到着した前澤友作氏。
その前澤氏が「本当にあったよ宇宙が!」という奇妙な発言を行ったことが話題になっている。
私自身も、この前澤氏の発言をニュースで聞いて、どこか違和感を感じた。真実かどうかはともかくとして、大部分の人々にとって宇宙が有ることは常識中の常識であり、今更、そんなことを強調する必要が有るのだろうか?という違和感。
ただ、前澤氏が地球平面説(フラットアース)に興味を持っている人であったなら、こういう発言を行ったとしても、それはそれで理解はできる。
しかしながら、フラットアーサー達から見ると、今回の前澤氏の発言は、いかにもわざとらしい発言に聞こえたのではないかと思う。最近は世界中でフラットアース理論が流行の兆しを見せているので、まるで、そのアンチテーゼであるかのように、フラットアース説を否定する宣伝マンにでもなったのではないか?という疑いを抱いたフラットアーサーも多かったのではないかと想像する。
私自身は現状、フラットアーサーというわけではないが、フラットアーサー達の言っていることももっともだと思える部分も多々あるため、現状は中立の立場を貫いている。その中立の立場から今回の前澤氏の発言を聞くと、その発言が齎すだろう影響も、なんとなく分かってしまう。
■地上から100km上空は宇宙なのか?
前澤氏はこの他にも、「地球は丸かった」というようなことも述べていた。まるで、60年前の宇宙飛行士ガガーリンが復活したかのような台詞だが、フラットアーサーからすると、宇宙船の窓は宇宙(外の景色)が球面に見えるように作られている(魚眼レンズ)ので、丸く見えるのは当たり前ということになるのだろうか?
ところで、前澤氏が到達した宇宙というのは、地上から100km程度の距離であるらしいが、100km上空が宇宙という認識は、ちょっと無理があるかなとも思う。なぜかと言うと、100km程度では地球全体を視界に入れることはできないから。
「宇宙は有った」「地球は丸かった」と言うのであれば、少なくとも地球の直径(12000km)位は離れて地球全体を見下ろす所まで行かないことには、どうしても説得力が乏しくなる。
それこそ、フラットアーサー達を納得させるには、実際に丸い地球の全体像を写真撮影するか、映像にでも収めない限り、説得するのは無理だと思われる。
中立の立場の私でさえ半信半疑のままであるわけだから、フラットアーサー達を納得させるのは土台不可能だ。
ちなみにフラットアース理論では、平面地球の天井(天蓋と言う)は120kmから数千kmの所にあると言われているので、上空100kmというのは地球内ということになる。
いずれにしても、今回の前澤氏の言動では、地球が球体か平面かの絶対的な答えは出そうにないというのが結論になる。
しかし、公の機関である国連(下記左図)やWHO(下記右図)の旗がフラットアースになっているというのは、一体どういうことなのだろうか? こんなことに、なぜ今まで気付かなかったのかも不思議というほかない。


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