2021年12月01日

日本はスタグフレーション先進国


■コロナ禍のバラマキ政策がインフレの原因なのか?

 意図的な原油先物価格の高騰によってインフレ懸念が囁かれたことで、コロナ禍におけるバラマキ政策を批判し、日本も(危険な)インフレになるという意見がある。

 こういう意見を耳にすると、では、コロナ禍のバラマキを行わなければインフレにならなかったのか?と問いたくもなる。

 元々、デフレではなかったアメリカが、激しいインフレに陥っているのは確かだが、日本は未だ健全なインフレにすらなっておらず、デフレのままだ。

 現在、日本の物価が上昇傾向にあるのは、先の原油価格の高騰やコロナ禍の影響(主として生産設備が遊休状態になったこと)に依るものであり、バラマキ政策とは、あまり関係が無い。世界的に物価が上昇すれば、その影響を受けて日本での物価も上がる。ただ、それだけの話である。

 多額のバラマキを行った国の国民は、激しいインフレにも対応できる余力があるが、バラマキをほとんど行わなかった国の国民は、激しいインフレになると生活が破綻してしまう可能性がある。そう考えると、バラマキを行わなかった国よりも、バラマキを行った国の方が賢かったという結果になってしまう。グローバル経済下では、インフレになるのも一蓮托生ということになってしまうので、日本のようにバラマキを我慢した国の国民が最も割を食うことになる。

 世界はインフレではなくスタグフレーションに向かっているという意見もある。
 しかし、日本の場合はアメリカとは違って、インフレをすっ飛ばして、いきなりスタグフレーションに向かっているような状況だ。こういう、正しい道順を辿らずにいきなりジャンプするような現象は、自然な経済現象とは呼べず、人為的な経済運営が行われている証左だとも言える。

■インフレを演出している者達

 スタグフレーションとは、不況下のインフレのことだが、より具体的に言うならば、給料が上がらず物価だけが上がっていく現象のことを意味している。しかし、日本の場合は、この30年間、先進国で唯一、給料が下がっているような状態だった。そう考えると、かなり前からスタグフレーションの様相を呈していたとも言える。

  スタグフレーション = 給料が上がらず物価が上がる ≒ 給料が下がり物価はそのまま

 コロナ禍のバラマキ政策がインフレに繋がっているのであれば、インフレという状態を迎えてから、徐々にスタグフレーションに向かわなければ筋が通らない。デフレのまま、いきなりスタグフレーションになるというのは、あまりにも不自然であり、何か人為的な変数が加わっていると考えなければ辻褄が合わない。

 先述した原油価格にしても、特に原油自体が枯渇したというわけではない。単に(意図的に)、原油の需給バランスを歪めて、市場が操作されているに過ぎない。人為的にインフレ状況を作り出し、「スタグフレーションになるぞ!」という雰囲気を作って危機を煽り、「市場」を形作っている大衆心理を掻き回すことで、一部の人間だけがボロ儲けするという毎度の現象に踊らされているだけ。

 コロナ禍のバラマキ政策を批判する前に、意図的にインフレを演出している者達に目を向けなければ、残念ながら、なんの解決策にもならない。

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posted by 自由人 at 20:01 | Comment(0) | 経済
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