2021年11月07日

フェイスブックの新社名「メタ」が意味するもの


■「メタ」の正式名は「メタバース」

 フェイスブックの社名がメタに変わることになった。既に多くの人が述べている通り、この「メタ」とは省略語であり、本当の社名は「メタバース」(※)ということになるのだろう。

※メタバース・・・インターネット上の仮想世界

 生きている人間を仮想現実世界に誘導するという技術は、ハリウッド映画の『レディプレイヤー1』という映画でも事前告知されていたが、まさにあの映画のような社会が彼らが目標としているものなのだろう。こういった技術は、日本の内閣府が水面下で進めている「ムーンショット計画」とも密接に関わっているようにも思われる。

 現在、コロナ禍で励行されているテレワークというものも、メタバース社会の走りとも言われている。朝から晩まで誰とも会わず、狭い自宅に閉じ篭り、VRゴーグルを装着して仮想現実社会の中で生活する。仕事やドライブや行楽だけならともかく、食料の買い物や食事などはどうなるのだろうか?

 初めの内は、現在のVRの発展系という感じで済むのかもしれないが、この計画を企てた人々の最終的な目標は、人間そのものを仮想現実世界と融合させるという、まるで映画『マトリックス』のような世界観であるらしいので、はたして、そんなSFのような社会が構築できるのかは、限りなく疑わしいと言わざるを得ない。

■人間の心は脳にあるのか?

 彼らは、人間の脳を仮想現実化することを目標としているとも言われているが、こういう発想も限りなく唯物論に根ざしている。

 人間の心が脳にあるという前提で、全てのロジックが組まれているわけだが、もし人間の心が脳に無かった場合、どうするつもりなのだろうか?

 脳の中にある記憶を、恰もコンピュータのハードディスクのデータをコピーするかのように、仮想現実世界に移動することができれば、それで目標が達成されるとでも思っているのだろうか?

 もし本当にそこまですることを目標としているのであれば、まず間違いなく失敗することになると思う。

■「唯物論の罠」に嵌った世界の要人達

 個人的な考えを少し述べさせてもらうと、人間の肉体というものは、ちょうど車のようなものであり、車が本体なのではなく、運転手が本体ということになる。

 目は「心の窓」とも言われるが、人間の本質は、車の中にいるドライバーを見なければ分からない。しかし多くの人は、車の大きさや外装だけに目を奪われて、その本質を見ていない。

 本当に人を見る目を有した人は、心の窓とも言える車のフロントガラスの内側にいるドライバーの姿を見ることができる。いくら車体(身体)が大きく見えても中身は小さな心の人もいれば、いくら外装(身体)が美しく見えても中身は醜い人もいる。

 現代科学を妄信し過ぎると、そういった人間の本質が見えなくなってしまうので、運転手のことは考えず、車さえ仮想現実世界に移動できれば、心まで仮想現実世界に取り込めるという誤った考えに取り憑かれることになる。言わば「唯物論の罠」とも言えるが、世界のお偉方が、そんな妄想に囚われているということであれば困ったものだ。



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posted by 自由人 at 20:52 | Comment(0) | 国際問題
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