■米国CDCが「PCR検査を中止する」と発表
米国CDC(米疾病対策センター)は、昨年(2020年)2月にコロナウイルスを検出するために導入したPCR検査を今年(2021年)一杯で中止すると発表した。
その理由は、「インフルエンザウイルスの検出と鑑別を容易にするため」と発表されている。つまり、現状のPCR検査では、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを明確に区別できないということを正式に認めたということになる。
日本では今もPCR検査数をどんどん増やしており、それに比例して陽性者数もどんどん増えているが、それが変異株の影響だということで、緊急事態宣言を乱発する状況が続いている。
昨年の夏は感染者数(陽性者数)が激減し、ほぼ収束したかのような状態だったにも拘らず、なぜ、今年はこれほどまでに増加しているのだろうか?
緊急事態宣言を行って感染者数(陽性者数)が少しでも減少したというならともかく、真夏であるにも拘らず全く減少せず、逆に増えているという状態。
■感染者数(陽性者数)が減少しない単純な理由
この単純な事実を普通に検証すれば、緊急事態宣言にはほとんど効果が無かったということは誰が見ても一目瞭然だろうと思う。全く効果が無かったとは言えないまでも、実施することに意味が有るという科学的なエビデンスが出なかったことだけはハッキリしている。これ以上、緊急事態宣言を延長しても効果が出るという保証は全く無いと言っても過言ではない。
ハッキリと言ってしまえば、効果が無いのはむしろ当たり前だと言える。PCR検査の増加がそもそもの原因であるのだから、何をやったところで効果など出るわけがない。
喩えて言うなら、水道の蛇口が2つ有るようなものであり、1つの蛇口を閉めることに躍起になるだけで、もう1つの蛇口は放ったらかしで、どんどん水量を増加させているわけだから、水が止まるわけがない。そんな状態で「風呂の水が溢れるかもしれない…」と心配しているような状態。
■もし「コロナ禍」という情報が入ってこなければ…
もし日本のマスメディアが世界のグローバルニュースを伝えず、PCR検査というものが行われていなかった場合をシミュレーションしてみると、その場合、日本ではコロナ禍は起こらず、これまで通り普通の生活を送れていたのではないかと思われる。
昨年は、総死亡者数も肺炎死亡者数も大きく減少したので、日本人がコロナ禍もPCR検査も知らなければ、所謂「コロナ脳」も生まれず、知らぬが仏顔で普通に生活していたことだろう。
仮にコロナで死亡した人がいたとしても、トータルでの肺炎死亡者が減少しているわけだから、普通の肺炎死亡者として扱われていただけで、誰も別の病気(コロナ)には目が向かず、気付くことも無かっただろう。
コロナが流行しているという情報が入ってこなければ、わざわざ無症状者がPCR検査を受けるようなことも有り得ないので、無闇に感染者数をカウントすることもなく、誰も気にも止めなかっただろう。
こう言うと、「そんなことが言えるのは、コロナ対策を行ったからだ」と言う人がいるかもしれないが、今のところ、そのコロナ対策としての緊急事態宣言に大きな効果が有ったことは証明されていない。
少なくとも、緊急事態宣言には、PCR検査の増加による感染者数(陽性者数)の増加を抑え込めるほどの効果が無いことは間違いない。
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