2021年07月22日

遅れてきた『東京オリンピック2020』のドタバタ劇


■悲観的なムードが漂う東京オリンピック

 政府が4度目の緊急事態宣言を発表した時、オリンピックの日程と被ってしまうため、もしかするとオリンピックは開催中止になるのではないか?と思った人も多かったと思うが、結局は、緊急事態宣言真っ只中にあるにも拘らず、オリンピックは開催される運びとなった。

 オリンピックを開催することは国際オリンピック委員会で既に決められていたことだと思われる。実際のところ、日本政府だけでオリンピックの開催や中止を決定する権限は無いと思われるので、緊急事態宣言の有無に拘らず「中止」という選択肢は初めから無かったのだろうと思う。

 それは扨措き、今回のオリンピックは、どこか精彩を欠いており、これまでにない陰鬱さが感じられる。かつての東京オリンピックなどは(実際に観たわけではないが)もっと前向きな溌剌としたイメージが有ったと思われるのだが、今回のオリンピックはどこか悲観的なムードが漂っている。

 演出統括者の佐々木 宏氏の辞意に始まり、大会組織委員会の森 喜朗氏の辞任、ミュージシャンの小山田圭吾氏の辞任、絵本作家のぶみ氏の辞退、元お笑い芸人の小林賢太郎氏の解任など、オリンピック開催前から呪われてでもいるかのような辞任劇のオンパレード。これが全て偶然の出来事であるなら、オリンピックなど開催しない方が良かったのではないか?とさえ思えてしまう。

■橋本聖子会長の謝罪発言に違和感

 現在騒がれている小林賢太郎氏のユダヤ人差別発言がどんなものだったのか実際に動画を観て確認してみたが、ユダヤ人を差別する演出をしたというわけではなく、ネタとして「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」という言葉を使用していたというものだった。多くのマスコミが「ユダヤ人大量虐殺ごっこ」と発表しているが、本当のところは「虐殺ごっこ」ではなく「惨殺ごっこ」だった。もしかして多くのマスコミは元ネタを観ずに記事を書いているのだろうか?

 動画は特にコントと呼べるような面白い内容ではなかったが、観客の笑い声が聞こえていた。

 現代では「ユダヤ」という言葉を使用すること自体が半ばタブーのようになってしまっているので、こういったシーンを世界のメディアに報じられてしまうと、ホロコーストとは何の関係もない日本人でも“差別主義者”という烙印を押されることになってしまう。

 小山田圭吾氏がオープンな場でいじめ自慢をしたことも、小林賢太郎氏がお笑いの場でホロコーストをネタにしたことも、人道上、非難されることは致し方がないとは思う。

 しかし、橋本聖子会長の「オリンピック関係者の全てを調べていなかった」という反省の弁は気持ちは解るものの、どこか違和感を覚えた。その場の成り行きで言っていただけかもしれないが、もし本気で言っていたとなると少し行き過ぎではないかと思う。

 オリンピック関係者のこれまでの素行を事前に全て調べ上げるようなことまでする必要があるとは正直思えない。探偵を雇って不倫行為や犯罪歴を調べるというならともかく、その人物の過去の素行を全て調べ上げるとなると、秘密警察のようで流石にやり過ぎだと思える。

 と言うよりも、日本では、そういった素行調査自体が差別に値すると言われてきたのではなかったのだろうか?
 昔から、結婚や就職で相手の素行調査を行うというようなことが行われてきたことは周知の事実であり、日本では、その行為自体を差別だと糾弾してきたのではなかったのだろうか?

 ユダヤ人を揶揄することがいけないという理由で、日本人(自国民)に対して素行調査を行うことが正当化されるのだろうか?

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posted by 自由人 at 22:36 | Comment(0) | 社会問題
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