2020年07月27日

「新型パニック症候群」に罹患している日本


■「PCR検査」と「妊娠検査薬」の大きな違い

 このところのPCR検査の検査結果の報道で「感染者が増えた」「感染者が減った」と一喜一憂する人々の姿を観ていると、どこか妊娠検査薬における「陽性」か「陰性」かの検査結果を見て、喜んだり、落胆したりする女性の姿を観ているかのような錯覚を感じてしまう。

 頭からPCR検査の判定結果を絶対視し、PCR検査で陽性になる人にも様々な違いが有ることが完全に無視されている状態だとも言えるだろうか。

 妊娠検査薬の精度は99%だと言われており、その検査で陽性になれば、99%妊娠したことが明らかなので、結果を見てすぐに喜ぶことは当然の行為だと思う。

 しかし、PCR検査の場合、陽性の精度は70%以下なので、3人中1人は誤診ということを忘れてはいけない。3人の陽性者がいたとしても、その内の1人は陰性者と判定されてしまう。
 そして、PCR検査の場合は、「陽性」になったとしても、妊娠のように必ず受精(感染)したとは限らないということにも目を向ける必要がある。

 話を解りやすくするために、「PCR検査」を「妊娠検査薬」に喩えてみよう。

 「PCR検査(妊娠検査薬)」は、女性の身体の中に男性の精子が有ることを発見しただけで、受精していない段階でも陽性になってしまう検査であり、無症状者と言われている人の大部分がその状態である可能性が高い。つまり、妊娠(感染)していないのに「妊娠(感染)した!」と喜んで(嘆いて)いる状態だとも言える。

 喩えが解らない人がいるかもしれないので、簡単に整理しておくと、「新型コロナウイルス」を「精子」、「感染」を「受精」に喩えている。

 ここで重要なポイントは、「陽性」反応が出ても、体内に精子(コロナウイルス)が有ることを示しているだけであり、受精(感染)しているかどうかは不明だということ。

■現代医療の進歩が齎した予期せぬ悲劇

 重篤な肺炎を起こすことで知られる肺炎球菌は、一部の高齢者の鼻や喉に常在している細菌であるし、食中毒を起こす大腸菌も身の周りに普通に生息しているが、菌が存在するからといって必ずしも感染するわけではない。

 新型コロナウイルスの場合もウイルスが体内に入ったからといって、必ずしも感染するわけではなく、少量であれば自己の免疫で駆除される。感染まで進むためにはより多くのウイルスが体内に存在することが必要になるが、現在のPCR検査では、感染に至らないごく少量のウイルスも検出してしまうため、感染していない状態でも陽性となり、感染者扱いになってしまう。

 ごく微量のウイルスでは本人自身が感染していない場合があるのだから、当然、他人にウイルスを感染させる可能性も極めて低いと考えるべきだ。

 どんな微量の細菌やウイルスでも発見できるように高度化し過ぎた現代医療。技術的に発見できなければ大きな騒ぎにはならなかったことが、発見し過ぎることによって大騒ぎとなる。

■現代日本に出現した「新型パニック症候群」という恐ろしい病

 あるいは、マスメディアが正しい医療情報を学ぶ姿勢を持ち、政府の発表をそのまま発表するだけでなく、より正確に情報を精査して国民に伝達するという使命感を有していれば、起こらなかった騒ぎとも言える。
 現在のマスコミは、パニックを抑えることを使命としておらず、パニックを煽ることを生業にしているとしか思えない。全てを知った上で正しいことを伝えないのであれば罪深いが、何も知らずにいい加減な報道をしているのであれば余計に罪深い。

 ある意味、これは現代日本に出現した人災であり、医療技術の進歩と屈折した情報化社会が合わさることで招いた新型のパニック症候群とも言える。日本人の多くは、「新型パニック症候群」という病を発症しており、まず、その病から回復することを考える必要がある。

 コロナの第2波、第3波…が来ると警鐘を鳴らしている人も大勢いるが、我々が真に恐れるべきは、「新型コロナウイルス」ではなく、その新型コロナウイルスによって齎される未だ経験したことのない全く新しいパニック症候群なのかもしれない。

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posted by 自由人 at 22:44 | Comment(0) | 社会問題
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