■大きく下がったコロナ「致死率」
日々行われているPCR検査数は、このところ一気に増加し、東京のPCR検査数は4000オーバーとなっている。3ヶ月前の4月と比較すると、約10倍に増加している。
しかし、重傷者数と死亡者数はそれほど増えておらず、現在行われているPCR検査の結果が妥当なものだとすると、新型コロナウイルスの致死率は激減したということになる。
厚生労働省のホームページを見ると、7月24日の時点で、日本における総感染者数は27956人、死亡者数は992人となっており、2ヶ月前(5月24日)の総感染者数は16550人、死亡者数は820人となっている。
感染者数は1.68倍になっているが、死亡者数は1.2倍に留まっている。
しかし、この結果を見て「致死率が下がった!」と喜ぶのはあまりにも単純であり、逆に感染者数だけを見て「感染者が増えた!」と嘆くのも短絡的過ぎるのではないかと思う。
同環境、同ウイルスで結果がここまで違ってくるのはあまりにも不自然であり、なにかカラクリが有ると考えるのが普通ではないかと思う。
■「感染者数」と「致死率」のどちらが重要か?
その謎の答えは既に様々な識者が推論として述べられているが、1つにはPCR検査の増加が有ることは言うまでもない。検査数が10倍になれば、感染者数が数倍になっても何ら不思議なことではなく、むしろ当たり前とも言える。
欧米と日本では、元々、PCR検査数に大きな違いが有ったので、その違いが感染者数の違いとして表れていたことは間違いない。欧米と日本では感染者数が2桁違うと言われていたが、実際は1桁程度の違いでしかなかったのかもしれない。
ただ、死亡者数には大きな違いが有るので、PCR検査数だけの違いとは言えず、ウイルスの型の違いが有った可能性は否定できないし、白人種と黄色人種との間に何か新型コロナウイルスに対する免疫のメカニズム的な違いが有ったことも否定できない。
PCR検査数が10倍になって致死率が変わらなければ一大事だが、PCR検査数が10倍になっても致死率が大きく下がっているのであれば、それは喜ぶべきこと…と言ってしまうと語弊があるが、あまり嘆き過ぎるのは違和感を感じる。
おそらく、その嘆きの正体は、無症状の若年感染者が、症状が出る老齢者に感染を拡げてしまう(=致死率が上がる)ことに対してなのだろうけれど、現状、致死率が大きく下がっていることについてはプラスに考えるべきだと思う。
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