2020年07月17日

「東京除外」で無意味化した「Go toトラベルキャンペーン」


■「東京除外」は「東京は危険ですよ」を意味する

 「Go toトラベルキャンペーン」は結局、実施されることになったものの、「東京は対象から除外する」という、あまりにも中途半端な結論が出された。「批判者からの意見も取り入れましたよ」ということなのかもしれないが、あまりにも場当たり的な対応に唖然としてしまった。

 専門家や有識者を集めても、結局、ポピュリズム的な妥協案に落ち着いてしまうのでは、大衆迎合が過ぎるような気がする。正しいと思うことに信念を持って取り組むのではなく、有権者からの人気を損ねることを何よりも恐れ、批判をかわすことだけが目的となる。現在の政府は明らかに衆愚政に陥っているかに見える。コロナ(ウイルス)と戦う以前に、批判者(大衆)に負けてしまったかのようだ。

 今回の「東京除外」決定は、「東京は危険ですよ」という危険信号を発令したことを意味し、なんのための「Go toトラベルキャンペーン」なのか分からなくなってしまったとも言える。「東京は安全ですよ」というメッセージを送ることを目的としなければならないのに、「東京は危険ですよ」というメッセージを放ったことになる。

■「どんぐりの背比べ」でしかない感染者数

 東京の感染者が多いと言っても、分母を見れば、どんぐりの背比べであり、単なる誤差でしかないことが判る。

 東京の人口を1400万人、大阪の人口を880万人と考えると、約1.6倍だ。直近7月17日の東京と大阪の感染者数は、それぞれ、東京293人、大阪53人、これをパーセンテージ化すると以下のようになる。

 293人÷14000000人=感染率0.00002%

 53人÷8800000人=感染率0.000006%

 0.00002%と0.000006%、この数字を見て、東京の方が圧倒的に多いと思う人がいるだろうか? 普通は意識しないほどの小さな数値であり、どう考えても誤差の範囲ではないだろうか? と言うよりも、どちらもほぼ0%と言っても可笑しくない数値だ。

■政府に頼らず「節度ある旅行」を普通に楽しもう

 マクロ的な視点で観れば、東京と大阪の感染者数は誤差の範囲でしかなく、こんな極小の数値で両者を差別化するのは「木を見て森を見ず」の典型であり、馬鹿げているとしか言い様がない。

 「0.00002%はアウト、0.000006%はセーフ」、こんないい加減な判定基準があるだろうか?

 新型コロナウイルスが日本に上陸した当時、感染者が100人いれば、水面下で無症状の隠れ感染者がその10倍〜100倍(1000人〜10000人)は存在すると言われていた。これは実際にその通りであり、現在は、PCR検査数を大幅に増やしたため、隠れて判らなかった感染者が炙り出された格好となっている。

 現在のPCR検査を10倍にすれば、東京では毎日数千人の感染者が判明するかもしれない。しかし、現状のPCR検査の増加率を考慮に入れると、現在の感染者数はそれほど危機的な数値だとは言えず、どちらかというと、思ったよりも感染が抑えられている状態だとも言える。
 隠れ感染者であっても、1ヶ月も2ヶ月も感染したままというわけではないので、この調子で推移すると、8月中には再度、減少に転じる可能性もあるのではないかと想像する。あくまでも第2波が来るまでの間の話に過ぎないが、一旦は収束するかもしれない。

 「Go toトラベルキャンペーン」から東京が除外されたと言っても、それは補助金対象から外されたというだけのことであって、誰も彼もが東京に(または東京から)旅行してはいけないという意味ではない。現状でも多くの人々が普通に旅行している。だから、政府が「東京は危険ですよ」と言っても、あまり悲観的に考える必要もない。旅行が本当に危険であるなら、満員電車で毎日、会社に通勤している人は、もっと感染していなければ辻褄が合わないはずだ。

 日本経済を救うためには、「Go toトラベルキャンペーン」に頼ることなく、節度ある旅行を普通に楽しめばよいのではないかと思う。

------------------------------------------------------------------------------------------


スポンサーリンク




にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村
posted by 自由人 at 23:01 | Comment(0) | 政治
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: