2020年07月15日

「Go To Travel キャンペーン」という試金石


■「Go To Travel キャンペーン」は大きな賭け

 悪評高い「Go To Travel キャンペーン」は予定通り、7月22日に開始されるらしい。

 この決定には猛反発している人も多いようで、「コロナ感染者が増加すればどうするのか!」と憤っているような人も多いようだ。中には「Go To Trouble キャンペーン」と揶揄しているような意見もある。

 政府としても、本来なら、こんな博打のような真似はしたくないだろうけれど、それでもやらざるを得ないという状況なのだろうと思う。利権云々という穿った意見もあるようだが、今回の場合は、これ以上、観光業界が落ち込めば、業界が縮小するだけに留まらず、業界自体が破綻してしまいかねないという危惧があるのだろうと思われる。

 コロナが第1波だけで済むのであれば、しばらくの間、旅行しない人がいたとしても、そのうち回復が期待できるが、第2波、第3波…と延々とコロナ禍に襲われることが明らかになってくると、そうも言っていられなくなる。
 第1波の時点で、あまりにも過剰なまでの防御策を講じると、その先が無くなってしまう。おそらく、第2波は第1波よりも大きな被害が予想されるので、現在のような第1波が収まりかけているかに見えるような状況で石橋を叩いて渡るような過剰な防御策を講じると、第2波時には何も出来なくなってしまう。

 現在の状況で「Go To Travel キャンペーン」を実施することは大きな賭けでもあるが、リスクが高いという理由で逃げていては、第2波時には何の手立ても打つことなく、お先真っ暗になってしまう。その恐ろしさは、「Go To Travel キャンペーン」を実施する恐ろしさとは比べ物にならない。今の時点で、強引にでも「ウィズコロナ」を前面に出しておかないと、本当に取り返しの付かないことになる危険性がある。おそらく、政府の中にもそのことを理解している人がいるのだろうと思う。

■「Go To Travel キャンペーン」で手に入れるべきは「安心感」

 東京のコロナ感染者数が増加傾向にあるので、「今の状況でGo To Travel キャンペーンを実施するのは得策ではない」と言っている専門家もいるが、では、いつなら良いのだろうか? そんなことを言い出すと、感染者が0になるまで何も出来ないということになる。あと数ヶ月もすれば第2波が来る可能性が高いので、結局、何も出来ないまま終わってしまう。

 「Go To Travel キャンペーン」を開始したとしても、おそらく老人達のほとんどは旅行に出かけないだろう。現在、老人の多くは極力、自宅に巣ごもっているので、ほとんどコロナに感染しておらず、代わりに若者が感染しているような状態となっている。だから、ほとんどは無症状の感染者であり、死亡者は大きく減少している。

 「Go To Travel キャンペーン」で若者の多くが旅行をすると、軽症や無症状の感染者が増加する可能性は高い。ゆえに、これまで通り、若者と老人が密に交流することは控える必要がある。旅行に行っても、羽目を外さず、3密に注意を払って過ごすことは最低限のマナーだ。

 この賭けには是が非でも勝利しなければならない。「旅行しても大丈夫」という果実を手に入れ、日本国中に「安心感」を取り戻さなければならない。この賭けに負けてしまうことは、イコール、コロナに負けてしまうことを意味している。

 「それなら、そんな賭けは行わない方がいいのでは?」と言う人がいるかもしれない。しかし、第2波が来るという前提に立てば、この賭けから逃げ続けることもまた、コロナに負けてしまうことを意味する。

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posted by 自由人 at 22:58 | Comment(0) | 政治
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