2020年06月04日

「ロサンゼルスデモ」に掻き消された「香港デモ」


■『ジョーカー』の1シーンのようなロサンゼルスデモ

 ロサンゼルスでの暴動を伴ったデモを観ていると、『ジョーカー』という映画の1シーンを思い出してしまった。

 

 これはどう観ても、単なる黒人差別問題のデモではない。白昼堂々と略奪行為や窃盗行為が行われているところを見ると、黒人暴行事件に便乗した破壊活動としか思えない。『ジョーカー』に登場した「金持ちを殺せ!」とまではいかないが、「金持ちから奪え!」という感じになっており、どう観ても、まともなデモ行為とは思えない。

 自由を追い求める香港の正当なデモが、黒人差別を糾弾するロサンゼルスの暴動デモに掻き消されたかのような格好になっているが、本来、規模的にも重要なのは香港のデモの方ではないだろうか。それとも、同時期に行われている2つのデモには何か関連性でもあるのだろうか?

 『スターウォーズ』新3部作にも出演していた黒人俳優のジョン・ボイエガ氏も、この問題に絡んでロンドンで黒人差別撤廃の演説を行ったそうだが、どこか違和感を感じる。ハリウッドの超メジャー映画に黒人俳優として起用されている彼が、黒人差別の撤廃を訴えている姿に少なからず違和感を感じた。

 

 現在のハリウッドが黒人贔屓になっていることは広く知られているが、ボイエガ氏はハリウッド映画界で差別でもされているのだろうか? 個人的な感想を述べさせてもらうと、逆に白人俳優を押しのけて重用されているようにしか思えないのだが。

■先鋭化した暴動行為が黒人差別を根深くする

 今回の事件の場合、不幸にも死亡事故にまで至ってしまったので、過剰な制裁行為だとして白人警官が批判されるのは仕方がないとは思う。しかし、死亡した黒人は、警官に注意されるようなことを何もしなかったのだろうか?という疑問がある。全く何の罪も犯すことなく街中を歩いていた無抵抗の黒人に対して、白人警官が突然、襲いかかったのだろうか? それなら頷けるが、なぜ、死亡事故にまで至ってしまった大本の原因が報道されていないのだろうか?

 世界中のリベラルメディアでは、まるで「白人 対 黒人」というような大きな民族問題のように扱われているが、差別を行った個人ではなく、民族そのものが悪いとするのは行き過ぎであり、今回の暴行事件も、あくまでも警官個人の問題であって、白人警官全てが悪いわけでもなければ、白人全てが差別主義者というわけでもない。

 1つの差別問題を民族問題にまで発展拡大してしまっているのは、暴動を行っている人々の方であり、そういう先鋭化した行き過ぎた暴動行為が黒人差別をより根深いものに変えていく。なぜなら、差別主義者でない善良な人々をも「差別主義者」として非難してしまっていることになるからだ。それはつまり、「自分達は誰からも差別されている」と公然と宣言する行為に他ならないからである。
------------------------------------------------------------------------------------------


スポンサーリンク




にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村
posted by 自由人 at 23:04 | Comment(2) | 社会問題
この記事へのコメント
仰る通り、おりしも香港では天安門事件の追悼が行われている矢先ですが、中国でも米国の人種差別に対するデモが報道されているようですね。香港のデモの方が100倍大事だと思います。香港と台湾の行く末は日本の将来にも影響することです。米国のミネアポリスで亡くなった被害者の解剖結果、血液中からフェンタニル(合成オピオイド)、クリスタルメス(日本ではスピードといわれている依存症の高いドラッグ)、そして大麻の成分が検出されていると報道されていました。また通報された理由は偽造紙幣を使ったためといわれていますがその紙幣が見つかっていないとか。CNNやNPRなどはこれらは一切死因と無関係であり、白人警官による差別心からの殺人と強調していましたが、それを否定する記事も多く出ています。 ですが、多くの黒人達は抗議活動に参加せず、ニュースも見ずに生活のために働いているのが現実です。規制が緩和されてやっと仕事に戻れた矢先、または外出規制の間も配達業などで辛うじて食いつないでいたので抗議活動なんて参加しているヒマは黒人にはないです。BLM(Black Lives Matter)と言っていても、トランプになって黒人の失業率は最も低く、仕事を見つけ、大学に戻り、懸命に働いて収入を得られている黒人は増えています。BLMはもはや黒人のためでは一切なく、差別にこじ付けることでこれを利用している特定のグループがいることを米国民は気づいています。
Posted by 通りすがり at 2020年06月05日 13:32
blogosで見たのですが、気になった点を…
(長文 申し訳ありません)

「便乗した破壊活動としか思えない。」→ 破壊活動も起きましたが、まともなデモなんて行われていないみたいに言うのは極端。

「ボイエガ氏が黒人差別の撤廃を訴えている姿に少なからず違和感を感じた」→ 富裕層とは言え黒人の彼が気にかけるのがそんなに不思議ですか?それに中流以上の黒人にとっても警察の過剰対応や白人至上主義者への恐怖は現実的な物だと聞きます。

「死亡した黒人は、警官に注意されるようなことを何もしなかったのだろうか?」→偽札を本当に使ったかや反抗したかは公になっていませんが、抵抗不可能な状態に抑えた後なのに必要もなく殺したのは正当化できないでしょう。

「本来、規模的にも重要なのは香港のデモの方ではないだろうか。」→ 自分も香港問題の報道は少なすぎると思います。

「まるで白人 対 黒人〜のように扱われているが」→ どのメディアが白人全体が悪と扱っているのですか?黒人の団体/指導者/著名人(白人を差別しがちな Nation of Islam や Black Pantherでさえ)がそんなメッセージを発信しているとは聞かないし、デモには多くの白人が参加しています。よほどの差別主義者(黒人嫌いな白人、白人嫌いな黒人)以外はこの件を「白人vs黒人」という単純な図式では捉えていないと思います。

「1つの差別問題を民族問題にまで発展拡大」- 1つのささいな事件に対する行き過ぎた反応という解釈でしょうが、この様な事件は繰り返されているので、構造的な問題へのリアクションという側面は否めないと思います。

「そういう〜行為が黒人差別をより根深いものに変えていく」→ 繰り返しになりますが大多数は白人全員が差別主義者だなんて非難していません。声を上げている人たちの方が分断の原因、というのはよく使われがちなレトリックですが、今回の件は黒人やメディアがイチャモンをつけているだけで問題なんて存在しないとお考えでしょうか。

最後に、若干お花畑ですが
https://www.boredpanda.com/george-floyd-police-brutality-protest/?afterlogin=savevote&post=2254320&score=1
Posted by at 2020年06月06日 17:25
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: