2020年04月20日

「一律給付金10万円は血税」という純粋な勘違い


■「税金」と「赤字国債」の混同

 国が国民に対して一律10万円を支給することになり、いろんな方面から賞賛の声があがっている。
 しかしながら、その喜びの理由は様々であるらしく、本当に困っている人が助かるという意味で素直に喜んでいる人もいれば、特に困っていない人が10万円貰えてラッキーという人もいる。そして、単に国からお金をむしり取れたことを喜んでいるように見える人もいる。

 まるで、ねずみ小僧が悪代官から小判をかっぱらって、その小判を少しずつ均等に貧乏長屋の人々に配っていくかのようなヒロイックファンタジーに酔っているような意見もチラホラと見え隠れしているようだ。

 今回の一律給付金を税金で賄っていると思っている人もいるようだが、それは大きな誤解であり、純粋過ぎる勘違いでもある。

 政府も発表している通り、一律給付金の原資は「税金」ではなく「赤字国債」ということになっている。国民が支払った税金で賄っているのであれば、「赤字」という文字は付かない。税金で賄い切れないからこそ「赤字国債」が発行されるわけなので、国民の血税が姿を変えて一律給付金に化けているわけではないということ。この辺を誤解している人が案外多いようなので、指摘しておきたいと思う。

■「制限有り30万円給付」は不公平な平等政策

 ついでに言うと、もし今回の一律給付金が全て国民が支払った税金で賄われているのだとすれば、その税金を国が勝手に分配するということが本当に正義になるだろうか?

 今回のように特殊なケースでは、それでも反対するような人はほとんどいないだろうけれど、それは、ある意味で独裁政治になってしまう危険性を孕んでいるということにも目を向ける必要がある。国民(納税者)が真面目に納めた税金を災害のためだけに全て使用するべきだということで、それを有無を言わさず勝手に使用するとなると、それは民主主義ではなく、紛れも無い独裁主義になってしまう。

 「国民が支払った税金」ではなく「国が発行するお金」であるからこそ、全員に公平に分配することが許されるということを考えなければいけない。そして、国が発行するお金であるからこそ、公平に配らなければいけないのである。

 ゆえに、当初、財務省が推していたとされる「制限有り30万円給付」は公平な政策ではなく不公平な政策になってしまうということ。
 「制限有り30万円給付」ではなく、「制限無し10万円給付」にしなければいけなかった理由はそこにある。

 収入の違いで恣意的にお金を分配する行為は、平時の平等政策であって、有事の公平政策とは言えない。新型コロナウイルス問題は国民全員の社会問題であって、一部の人間だけの貧困問題ではないので、「平等」ではなく「公平」に重きを置かなければ緊急政策としての筋が通らなくなってしまう。
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posted by 自由人 at 22:25 | Comment(1) | 経済
この記事へのコメント
ようするに自民党は高い税金払わせてるくせにロクに使わないから赤字国債でカバーするしかないバカってことですか?
Posted by at 2020年04月23日 13:00
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