■高齢者をターゲティングしたかのような特殊なウイルス
新型コロナウイルス(武漢かぜ)感染による死亡者数は年代によって大きく異なっている。現状では、30歳以下の死亡率はほぼ0%となっており、70歳以上の高齢者の死亡率は10%を超えている国もある。と言っても、このパーセンテージを導き出した計算式には、カウントされていない感染者は含まれていないので、実際はもっと低く、おそらくケタが1つか2つ違うのではないかと思う。(実質的には多分1%〜0.1%程度)
それはさておき、毎年流行る季節性のインフルエンザの場合、乳幼児や高齢者など、免疫力の低い人の死亡率が高くなる。しかし、今回の新型コロナウイルスの場合は、先にも述べた通り、高齢者(特に基礎疾患を抱えた高齢者)をターゲティングしているかのような特殊なウイルスとなっている。
■成人をターゲティングしたかのような特殊なウイルス
では、これまでにそういった特殊なウイルスは存在しなかったのか?というと、実は存在した。それは、誰もが知っている「スペインかぜ」のウイルスである。
「スペインかぜ」というのはインフルエンザの一種とされ、約100年前の1918年に爆発的に流行した。「1918年パンデミック」とも呼ばれ、世界初のパンデミックとされた流行り病でもある。
その「スペインかぜ」は、不思議なことに高齢者の死亡率はそれほど高くなかった。死亡率が高かったのは、65歳以下の成人であり、その比率はなんと90%にも及んだ。
そう考えると、新型コロナウイルスよりもはるかに恐ろしい病気だった。当時の世界人口(20億人)の4分の1(5億人)が感染し、数千万人が死亡した。正確なパーセンテージは明らかになっていないが、感染者の3%〜20%程度が亡くなったとされている。
しかし、これもカウントされていない感染者が数多くいたと思われるので、感染者数はあまりアテにならない。新型コロナウイルスと同様、参考になるのは死亡した人数だけかもしれない。
■高齢者と若年者では全く異なる病気
新型コロナウイルスの恐怖度は、年代によって大きく変わる。30歳以下の若年者にとっては普通の風邪程度の認識で済むが、70歳以上の高齢者からすると、死亡する可能性がある危険な病という認識になってしまう。
若年者からすれば、風邪やインフルエンザで、内定が取り消されたり、就職氷河期に突入など、冗談じゃないというのが本音かもしれない。そんなことになるぐらいなら、コロナに感染して、1週間寝込む方がましだと思っている人も大勢いるのではないかと思う。
これは一般的な企業経営者やサラリーマンも同様で、会社が倒産するとか、解雇になって失業するぐらいなら、コロナに感染して、1週間寝込む方がましだと思っている人は大勢いると思う。
しかし、現役から引退した高齢者達にとっては、命の危険を感じるほどの危険なウイルスであるので、コロナに対して細心の注意を払わざるを得ない。
■最も効果的な対策は高齢者と若年者の分離
本来であれば、このウイルスによる死亡率を下げるためには、物理空間的に高齢者と若年者を分ける必要がある。若年者は感染しても症状が出ないケースがあるため、高齢者と面と向かって話したり一緒に食事をするというようなことは避ける必要がある。
若年者通しで食事して感染したというケースも出ているが、それだけならそれほど被害は重くならない。インフルエンザと同様に、少し熱が出て体内の亜鉛の欠乏から味覚が一時的に無くなる程度で済む。
1番の問題は、高齢者がウイルスに接触することであるので、高齢者は可能な限り自宅で過ごす(所謂、巣篭もり)必要があり、たとえ感染していないように見えたとしても若年者とは接しないように心掛ける必要がある。
老若男女を問わず全ての国民に対して不要不急の外出を自粛するという対策よりも、高齢者限定で自宅待機にし、誰とも会わないように一時的に隔離すること。死亡者を減少させるという目的を達成するためには、それが最も有効な手段だと言える。
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