■無意味化する「軽減税率」
6月1日から、食料品などが一斉値上げされた。代表的な例を挙げると、日清の即席麺が4〜8%も値上げされたらしい。ちなみに、2015年1月にも5〜8%値上げされている。
カップヌードルに限って言えば、2015年1月に170円から180円に値上げされ、2019年6月には193円となり、この4年間で13.5%値上げされたことになる。
次の消費増税では、食料品等には軽減税率が設けられて消費税8%のままに据え置かれることになっているが、その影で食料品の税抜価格が消費増税分以上に値上げされている。ということは、軽減税率が無意味化しているということでもある。
例えば、1000円の商品を例に考えてみると、
◆消費税が10%になった場合
1000円×1.10=1100円(税収100円)
◆1000円の商品が1100円になった場合
1100円×1.10=1210円(税収110円)
商品価格が1割上がると、単純に考えても、税収自体が1.1倍になる。つまり、消費税が11%の時と同じ税収になるわけだ。
★消費税11%の場合
1000円×1.11=1110円(税収110円)
■「泣きっ面に蜂」政策になっている消費増税
商品価格がどんどんと安くなっていくデフレ社会では、消費税収も下がっていくことになるが、商品価格がどんどんと上がっていくインフレ社会になれば、消費税収も自動的に増えていくことになる。
税抜価格が値上げされれば、それだけ消費税収も上がるわけだから、実質的に増税されているのと変わらない。家計収入がそれ以上に上がっているならともかく、これだけ米中貿易戦争やら、ファーウェイショックやらと先行き懸念が騒がれていると、企業も、おいそれとは給料を上げるわけにはいかないだろう。
こんな状況では、増税ではなく、むしろ、減税を行うことが望ましいのではないだろうか?
食料品が4%以上も値上げされるのであれば、消費税は逆に引き下げることが望ましい。消費税0というのは流石に無理があるが、個人的には「消費税8%は失敗(時期尚早)だった」と認めて、現行の半額である4%程度にするのがベターだと思う。
商品価格が上がると自動的に税収は増加する。わざわざ増税しなくても税収は増えるのである。
そんな状況下で、更にまだ消費税を上乗せするというのだから、消費者にとっては、踏んだり蹴ったりであり、まさに、「泣きっ面に蜂」政策だと言える。
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