
■日本だけは世界の蚊帳の外
昔、流行った言葉に「日本の常識は世界の非常識」という言葉がある。読んで字の如く、日本だけは世界の常識に逆行していることを如実に表した言葉。
例えば、食品添加物や農薬にしても、日本は世界で最も緩い規制国であり、諸外国では禁止されているような食品添加物や農薬も平然と使用され販売されている。
食料品にしても、マーガリン等のトランス脂肪酸は人体に危険とのことで、諸外国では使用が禁止になっている国も有るのに、日本ではあらゆる食品に、まるでマーガリンを入れることが義務であるかのように使用されている。
抗がん剤にしても、諸外国ではリスクの観点から使用を減らす傾向にあるのに、日本だけは世界の流れに逆行して、ガンガン使用しており、そのせいか、ガンの死亡者が増加し続けている珍しい国でもある。(諸外国で売れなくなった抗がん剤が日本で消化されているという説もある)
健康診断や人間ドックも日本だけで行われている悪習だとも言われている。特に人間ドックなんてある国は日本だけ。
コロナワクチンにしても、諸外国ではその危険性が指摘され忌避されつつあるというのに、日本はいつの間にか接種回数世界一に登り詰めてしまった。それなのに、コロナ感染者数も世界一となり、「日本は常識が通じないトンデモ国家」というのが世界の常識に成りつつある。
さて、前置きはこの辺にしておき、本題に入ろう。
今回のテーマは、「スコ足」というもの。
■「スコ足」と「スコ座り」
「スコ足って何?」という人が多そうなので、少し説明させていただくと、スコティッシュフォールドという猫の足(の奇形)を意味している。その病名は「骨軟骨異形成症候群」と呼ばれており、スコティッシュフォールド特有の遺伝病である。ちなみにスコティッシュフォールドとは、「スコットランドの折れ耳の猫」という意味。
ペットショップに行くと、スコティッシュフォールドは最も人気のある猫種であり、垂れた耳が可愛いと評判の猫でもある。
しかし、その垂れた耳は、遺伝的な病気を患っていることを意味しており、将来的にはほぼ間違いなくスコ足(骨軟骨異形成症候群)を発症することになる。足に骨瘤ができて痛むため、成長したスコティッシュフォールドは「スコ座り」という後ろ足を前に伸ばした人間のような座り方をするようになる。なぜ、そんな変わった座り方をするのかと言うと、そうしないと足が痛むからである。
しかし、日本では、その「スコ座り」が可愛いと言う人もいるのだから驚きだ。日本の愛猫家の多くは、「スコ足」も「スコ座り」も知らずにスコティッシュフォールドを飼っているのである。
ヨーロッパ諸国では、スコティッシュフォールドは遺伝的な病気を発症するので、繁殖するべきではないという人道的な意見もあり動物虐待問題にもなっている。しかし、日本では、そういったことは報道されないので、ただ可愛ければ売れるという理由だけで、スコティッシュフォールドを繁殖しているブリーダーも大勢いる。これも「日本の常識は世界の非常識」と呼ぶに相応しい社会問題だ。
常日頃、「人権、人権…」と口角泡を飛ばしているようなマスメディアが、ペットとしての「猫権」を無視している姿はなんとも醜悪だ。飼われた猫も、飼っている飼い主も、将来的にペットの病気で困ることが分かっていながら、金儲けを優先して、都合の悪い話は一切伝えない。
現在のコロナやワクチン行政にも同じことが言えるが、この問題も結局のところ、国民(この場合は飼い主)の無知に起因している。
ペットショップで見かけた猫が可愛いというだけで、該当する猫の歴史や特徴や問題点を全く考慮しようとせず、価格だけを見て衝動買いする人々にも責任の一端がある。
最近はペット(犬猫)の販売価格が以前の数倍になっているものも珍しくないので、ペットを衝動買いするような人も少しは減少したのかもしれないが、将来的に発生する病気の治療費に比べれば、ペットの販売価格などは少し高くなったしても大した金額ではない。
治療費が払えなくなって愛猫を手放すような、ペットの痛みが分からない無知な飼い主にはなりたくないものだ。
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