2022年10月19日

テレビドラマ『シグナル』に見る「マンデラエフェクト」


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■『シグナル』の主人公にシンパシーを感じた訳

 ここ数年、テレビを全くと言っていいほど観なくなったこともあり、最近、時間のある時に、Huluで過去のテレビドラマを観ている。ジャンル的には、主にミステリードラマが多いと思うが、先日、韓国のテレビドラマを日本でリメイクした『シグナル』というドラマを観た。正式名は『シグナル 長期未解決事件捜査班』。

 

 なぜ、数あるテレビドラマの中で、本ドラマをブログ記事として取り上げたのかと言うと、本作には「マンデラエフェクト」を間接的に描いているようなシーンが有ったから。

 本作は、主人公である三枝健人(坂口健太郎)が、過去にいる大山剛志(北村一輝)と無線機で情報交換することで迷宮入りした事件の真相に迫るというSFタッチのサスペンスドラマ。

 タイムマシンで過去に行って現在を変えるというタイムリープもののSF映画は多々あるが、本作の面白いところは、主人公自身は過去に行かないところ。そして、過去を変えることで現実が変わってしまっても、主人公だけは、変えられる前の現実を覚えているというところ。

 ドラマに登場する脇役は、過去を変えることによって、全ての記憶を失ってしまう。過去を変えてしまうと、過去を変えなかった場合の、それまで過ごしたはずの人生経験をスッポリ忘れてしてしまい、書き換えられた人生の記憶しか残らない。

 そういう意味で言うと、主人公以外は、パラレルワールドの1つしか認識できないが、主人公は2つのパラレルワールドの記憶を忘れずに持っている。

 この設定は、まさに「マンデラエフェクト」そのものだ。私のようなマンデラーは、ちょうどこのドラマの主人公のように、変わる前の過去と変わった後の現在、その2つの世界を知っているようなものなので、この主人公に感情移入することができた。

 一応、補足しておくと、マンデラーは2つの世界線の記憶を全て持っているのではなくて、記憶しているのは、あくまでも1つであり、元いた世界線の記憶しかない。ただ、世界線が変わったということは認識できるので、少なくとも過去が2つあるということが解るということ。

 「マンデラエフェクトとはどういうものか?」と聞かれた場合、これを口頭で説明するのは簡単であり難解(説明するのは簡単だが、理解してもらうのは難しいという意味)だが、万人に説明するなら、「テレビドラマ『シグナル』のようなものだ」と言えば、少しは理解してもらえるかもしれない。

 そうは言っても現状は、「そんなSFのような話があるわけがない」と一笑に付す人がほとんどだろうと思う。少し前の私自身もそうだったのだから、こればかりは、実際に体験しないと理解できないものなのかもしれない。「現実はテレビドラマよりも奇なり」だ。

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posted by 自由人 at 21:45 | Comment(0) | マンデラエフェクト