■「赤が動脈・青が静脈・白が包帯」はガセネタ?
テレビのクイズ番組で、「散髪屋の軒先に置かれているサインポール(赤・青・白のストライプの回転看板)は何を意味しているものか?」というクイズを見かけることがある。
その解答は「赤が動脈で、青が静脈で、白が包帯」というのが一般的だが、なぜ、そんな物が散髪屋のマークになっているのか?というクイズにはお目にかかったことがない。
これには諸説あり、なぜそうなったのか?という完全な解答は用意されていないのだが、数百年前の欧州では床屋が外科医を兼ねていたという説が最も信憑性が高い解答だとされている。その時代では「床屋外科」と呼ばれていたらしい。
しかしながら、全国理容衛生同業組合連合会はサインポールの「動脈・静脈・包帯」説はガセネタだと結論付けている。
■サインポールは「床屋のマーク」ではなく「医者のマーク」だった説
では、更に突っ込んで、「なぜ、床屋が外科医を兼ねていたのか?」というクイズがあったとすれば、その解答はどうなるだろうか?
最も信憑性の高いと思われるものに以下のような説がある。
「床屋だけでは儲からないので外科医も兼ねていた」
要するに、現代で言うところの「副業」のようなものだったということになるのだろうか。
しかし、これには少し疑問が浮かんでしまう。いくら手先が器用だからといって、床屋に外科医が務まるのだろうか?という素朴な疑問が。
ではもし、これが逆だったらどうだろうか? 床屋が外科医を副業にしていたのではなく、外科医が床屋を副業としていたのだとすれば、それは技術的にも充分に可能だったのではないかと思われる。
実際、日本でも明治時代に西洋医学が流行するまでは、医者は暇だったとされている。仕事が無くて暇だったので副業で床屋をやっていたという説もある。
あのサインポールは、床屋の副業マークだったのではなく、実は医者の本業マークだったのだとすれば、その名残が今でも残っているという可能性は充分にあるだろうし、納得もできる。今でも医者のような白衣(手術着)を着た床屋がいることを考えれば、充分に考えられるのではないだろうか。
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