2022年01月29日

「コロナ感染」よりも恐い「コロナ冤罪」


■「布マスク」と「不織布マスク」の違いは「パンツ」と「オムツ」

 オミクロン株が風邪程度になったからというわけではないが、最近、マスクを「不織布マスク」から「布マスク」に変えた。なぜ変えたのかというと、通気性が悪いから。不織布マスクをして階段を上ったりすると息苦しさを感じるので通気性の良い布マスクにしたという次第。

 通気性が良いなどと言えば、「コロナ対策にならない」という声が聞こえてきそうだが、個人的にコロナについては全く恐れていないので、マスクを付けているという格好だけ演じることができればそれで良いと思っている。布マスクを選択している人の多くは、実はそんな感じの人も多いのではないかと思う。

 「布マスク」と「不織布マスク」の違いを解りやすく言えば、「パンツ」と「オムツ」の違いとも言えるだろうか。「オムツ」は半ば義務的なモノであり尿を漏らさないことが売りだが、『パンツ」は密閉度は低いが自分の意思でいろいろと選べるという具合。

 ウイルスについては「布マスク」よりも「不織布マスク」の方が網の目が細かいという理由で若干は効果が有るのかもしれないが、通気性が悪いと雑菌が繁殖しやすくなるので、逆に健康には悪くなる。通気性が悪いと酸素不足という万病の元にも成りかねないので尚更だ。

■地下鉄サリン事件で考える「布マスク」と「不織布マスク」

 この2年間、マスクに感染予防効果が有るか無いかと喧々諤々の議論が繰り返されてきたが、基本的には「無い」に軍配が上がると思う。

 コロナ対策に厳しい病院や企業では、布マスクはNGという所もあるらしいが、不織布マスクにしたところで五十歩百歩だと思う。

 例えば、あなたが地下鉄サリン事件の現場にいたとして、サリンを吸い込むのを防ぐために布マスクから不織布マスクに変えたとして、どれだけの効果があるだろうか?

○地下鉄サリン事件後の電車内にて

車掌「通勤通学中の皆さん、危険な毒ガスから身を守るために、布マスクではなく不織布マスクを付けてください

 これを聞いて何か違和感を感じなかっただろうか?

 ウイルスも基本的にこれと同じようなものであり、完全密閉された毒ガスマスクでも装着しない限り、吸入を阻止することができないことは誰にでも理解できると思う。

 ただ、毒ガスの場合は、少しでも吸い込めば直ぐさま重篤な症状が現れるが、ウイルスの場合は吸い込んだとしてもすぐには症状が現れず、人間の免疫力で、ある程度までは防御できるという違いがある。

■コロナ冤罪に怯える摩訶不思議な世界

 オミクロン株になって症状が風邪程度になった現在では、コロナを恐れている人よりも、濃厚接触者になることを恐れている人がほとんどだろうと思う。

 無症状で自覚症状もなく感染もしていないのに、PCR検査で陽性になった人が周りにいれば、濃厚接触者として隔離されるため、恐くて病院にも行けないという人が多いと聞く。

 もし自分自身が濃厚接触者になってしまうと会社に迷惑がかかり、ヘタをすれば会社経営が傾いてしまうかもしれないという圧倒的なリスクと責任を背負い込むことになるので、風邪をひいて熱が出ても黙って過ごしている人も多いのではないかと思う。

 本当の重病になるなら仕方がないが、症状も無いのに重病人扱いにされる。これでは、何も罪を犯していないのに逮捕されるという冤罪の感覚に近い。

 コロナ感染よりも、コロナ冤罪に怯えるという摩訶不思議な世界。まさに悪夢と言うしかない。



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posted by 自由人 at 09:31 | Comment(0) | コロナ問題