2022年01月21日

「見ざる、聞かざる、言わざる」が齎す「オミクロン」狂騒曲


■「オミクロン」を「風邪」に置換すると…

 テレビでは連日のように「オミクロン」、「オミクロン」、「感染者増」、「感染者増」と念仏が唱えられている。

 それを聞いた人々の中には、「えー、大変だ…」と恐れ慄いている人もいれば、「まだやってんのか!」と憤りを隠せない人もいるようだ。

 今騒がれている「オミクロン」という言葉を全て「風邪」という言葉に置き換えても、実質的にはなんら変わらないと思われるので、個人的には頭の中で「オミクロン」を「風邪」に自動変換して聞き流している。

 例えば、以下のように

 「今日は風邪の感染者数が○○○○人を超えました

 「風邪の急速な拡大で医療崩壊が間近に迫っています

 「風邪で14日間隔離が、10日間隔離に短縮されました

 「風邪の流行のため○○知事は、国にまん延防止措置を要請しました

 「○○○社工場の従業員が風邪を引いたため、数週間ストップします

 こんな具合に自動変換しながら聞いているので、喜劇を観ているような感覚に近い。

■「一億総三猿状態」の日本

 大体、毎年のインフルエンザの感染者数は、無症状者を含めると1000万人以上とも言われてきた。これもかなりアバウトな数値だと思われるが、毎年、インフルエンザの無症状者まで検査してカウントするとなると、10万人、100万人単位の感染者数になるだろうことは子供でも難なく容易に想像できることだと思う。それと同じことをインフルエンザよりも圧倒的に症状の軽いオミクロン株に適用しているわけだから、急激に感染者数が増加することは当たり前の話であり、なんら驚くようなことではない。

 現在行われていることは明らかに人災であり、言わば、マスコミが公然と経済テロを行っているようなものである。

 しかし、それでも大部分の人々はこの茶番に気付こうとしない。まるで、そんな話は見たくない、聞きたくない、話したくないと言わんばかりに。その姿は、自分に都合の悪いことは保身のために「見ざる、聞かざる、言わざる」を決め込むという三猿そのものであり、現在の日本は「一億総三猿状態」だとも言える。

 ワクチンを接種してもオミクロン株に感染するということは、当のマスコミですら伝えているというのに、能天気に「3回目のワクチンを接種したからもう安心だ」と応えている老人もいた。

 その「安心」という言葉は、「感染しないので安心だ」か「重症化しないので安心だ」のどちらかだろうけれど、前者は間違った認識であり、後者は、そもそも感染しても重症化しないのだから、ほとんど意味が無い。

 頭を使うような専門的な話は「見たくない、聞きたくない、話したくない」という三猿のような精神構造が齎す悲喜劇、これぞ「オミクロン」狂騒曲と呼ぶに相応しい。

------------------------------------------------------------------------------------------


スポンサーリンク




にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村
経済・社会 人気記事 一覧 経済・社会ブログ天紹介所
posted by 自由人 at 22:17 | Comment(1) | コロナ問題