2021年08月15日

『ユートピア〜悪のウイルス〜』を観て。


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■タイムリーなリメイク版『ユートピア』

 アマゾンプライムのオリジナルドラマ『ユートピア』(全8話)を観てみた。

 本作のオリジナルは2013年にイギリスで放映されたドラマであり、当時は『セブン』で有名なデヴィッド・フィンチャー監督がハリウッドでリメイクすることになっていたが、お蔵入りになった曰く付きのドラマ。
 しかし、なぜかこの度、同じくデヴィッド・フィンチャー監督作の『ゴーン・ガール』の脚本家として知られる女性ギリアン・フリンによってリメイクされる運びとなった。

 イギリス版のドラマは、独特なタッチの色彩を用いた芸術的かつ過激なドラマであり、多くのファンを魅了した。



 イギリス版は、シーズン2まで製作され、一応の完結をみたが、今回製作されたアメリカ版の方は、シーズン1のみで打ち切られることになった。

 打ち切られた理由は不明だが、「人工ウイルス」と「人口削減」をテーマにした陰謀ドラマだったことが時期的にまずかったのかもしれない。

■陰謀ドラマを観ることによって得られるもの

 イギリス版は国家の陰謀を描いたドラマだったが、アメリカ版は企業の陰謀を描いたものに変更されており、ストーリーも少し変更されていた。

 主人公のジェシカ・ハイドが白人ではなく黒人系の女優に変更されているのはよいとしても、親が黒人で子供が白人とか、親が白人で子供が黒人とか、完全に遺伝子を無視した無茶なキャスティングは、最近のハリウッドにおける裏事情を垣間見た感じがして興醒めしてしまった。

 それはさておき、このコロナ禍にあって、このドラマは驚くほどリアルに仕上がっている。フィクションと釘打たれているものの、あまりにも現実味のあるストーリーになっている。ドラマとしてはイギリス版の方に軍杯が上がるが、タイムリーさという意味では本作が圧倒的に勝っている。

 人を疑うことを知らない純粋無垢な人は、こういった陰謀ドラマを観ることによって、違った視点を持つことの重要性を感じられるかもしれない。過激な描写等はあまりオススメできないドラマだが、いろんな意味での耐性を付けるには抜群に優れたドラマだと言える。コロナ禍に漠然とした疑問を抱いている人にとっては、衝撃のドラマとなるかもしれない。


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posted by 自由人 at 09:49 | Comment(0) | 映画
2021年08月14日

人を疑うことよりも愚かな行為とは?


■「オレオレ詐欺」で考える「疑心、暗鬼を生ず」

 「疑心暗鬼」という四字熟語がある。略さずに言うと「疑心、暗鬼を生ず」となり、その意味するところは、「疑いの心を抱くと、ありもしない鬼の姿が見えるほど恐ろしくなる」という心の状態を示している。

 仏教的に「疑心」というものは、人間の戒めるべき煩悩の心の1つだと言われており、現代的にも「猜疑心」というものは克服するべき悪しき心の代表格という位置づけになっている。

 しかし、これも時と場合によるのではないかと思う。
 例えば、悪い人間が人を騙そうと画策している時に、「疑心」は戒めるべきなどと言っていると、どんな単純な詐欺にもコロッと引っ掛かってしまうことになる。

 具体的に言えば、「オレオレ詐欺」の電話がかかってきた場合、自分の子供や孫の声と少し違うと思っても、子供や孫を疑ってはいけないという戒めが優先されてしまうと、まんまと騙されて、お金を巻き上げられてしまうことになる。

 その場合、「疑心」を抱くことは悪になるか?というと、もちろん、ならないだろう。悪いのは、人を騙そうとしている側の人間の心であって、その悪人を疑うことではないからだ。

 「疑心」を抱くことは絶対的な悪ではなく、時と場合によることは、こんな単純な例えでも解ることである。

■「善意」と「疑心」の皮肉な関係性

 では、「善意」を持って接触してくる人間に対してはどうだろうか?

 「この株を買えば儲かりますよ」とか、「この薬を飲めば痩せますよ」とか言ってくる人に対して「疑心」を抱くことは悪だろうか? これもケースバイケースであり、「疑心」を抱くことは必ずしも悪にはならない。
 この場合、重要なことは、相手が「善意」の心を持っていたとしても、その人物が語っている言葉は真実かどうかを見極める能力が重要となる。たとえ、相手が善意で語っていたとしても、相手の認識不足により間違ったことを勧めている可能性がある。

 相手の人間性を疑うことは悪に成り得ても、相手の言っていることを疑うことは必ずしも悪にはならない。このことは、相手が間違いを犯さない完全無欠の人間でない限りは成立する。

 もし相手が善意で間違ったことを勧めていた場合、それを見抜けない場合は、あなたも相手も悪を犯していることになる。間違ったことを信じ込み、その間違ったことを家族や周囲の人間にまで拡散してしまった場合は、尚の事だ。

 ゆえに、疑うという行為は時には重要であり、必ずにも悪にはならない。本当の悪というのは、疑うことではなく、真実を見抜けないことだからである。

 最悪なのは、人一倍「猜疑心」が強いにも拘らず、真実を見抜けない人だと言えるだろうか。こういう人は、疑いの心と己の無知から、間違ったことを世間に広め、悪の拡大再生産を続けることが生業になってしまうので、最も愚かな行為を行っている人物ということになる。

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posted by 自由人 at 13:34 | Comment(0) | コラム
2021年08月13日

知られざる「お葬式の増加」と「人口の減少」


■お葬式の増加が意味するもの

 お盆の供養で、お坊さんに聞いたところ、2ヶ月程前からお葬式が増えたとのことで、大繁忙状態であるらしい。

 少し前に、「これからは葬儀屋が儲かる」と不埒なことを言っていた政治家がいたそうだが、本当にそんな状態になってきつつあるようだ。

 かくゆう私自身も、こうなるだろうことは予測していたので、予想通りの展開だが、あまりにも筋書き通りの展開に愕然となってしまう。念の為に述べておくと、愕然となった理由は、予想が当たったということではなく、多くの人がこの異常な状態に疑問を抱かないというところ。

 この真夏にウイルス性の風邪が流行るなどということは例年では有り得ない出来事であり、なにか大きな理由でもない限り、こんな状態には成り得ない。

 多くの人々は、マスコミが言うところの「デルタ株が猛威を振るっているから」という判で押したような理由で仕方がないと思っているのだろうけれど、本当にそんな単純な理由なのだろうか?

■人口の減少が意味するもの

 マスコミ報道では絶望的なまでに取り上げられていないが、ワクチン接種先進国のイギリスやイスラエルでは、ワクチン接種後にコロナ感染者が激増したというデータが発表されている。感染者の7割以上はワクチン接種者だったということも報道されていた。

 そう考えると、現在の日本もイギリスやイスラエルの後追いをしている状態であり、ワクチン接種が進むに連れて、感染者数も鰻上りに上がっていく可能性が高い。それが、現実として表面化しているのが現状なのだろうと思う。

 こんなことは、医師や専門家なら分かりそうなものだが、訳あって黙っているのか、分別の付かない専門馬鹿なのか、どちらかとしか考えられない。

 発表されているコロナ感染による死亡者はほとんどいないにも拘らず、人口動態統計では、人口が大きく減少してきている。
 これも肺炎死亡者数と同様、そのうち発表中止になるのかもしれないが、コロナで死亡した疑いのある者は大々的に報道している反面、コロナワクチン接種で死亡した疑いのある者は全く報道しないというダブルスタンダード。

 因果関係や疑いの有無に関係なく、どちらも国民が死亡したことに違いはないわけで、それを片方だけ無視する姿勢に疑問を感じない人は、余程、純真無垢な人々なのだろう。

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posted by 自由人 at 14:27 | Comment(0) | コロナ問題
2021年08月11日

機を見るに敏な「2類」から「5類」へのダウングレード


■周回遅れの指定感染症「ダウングレード」

 厚生労働省が、現在の新型コロナウイルスの指定感染症区分を「2類」から「5類」にダウングレードする可能性が高くなったことで、騒ぎになっているらしい。

 しかし、こんなこと(「2類」から「5類」にせよということ)は、もう1年以上前から多くの識者が述べていたことなので、「今更ですか…」というのが正直なところ。

 医療崩壊(医療ベットが足りなくなること)をあれだけ煽っておきながら、いつまでも「2類」に固定されたままだったのに、さすがにこれ以上放置し続けると本当に医療崩壊しかねないと見るや、ここぞとばかりのダウングレートの検討発表。ある意味では「機を見るに敏」な発表と言うべきだろうか。

 結局、医療崩壊などさせるはずもなく、お上の都合でいつでも感染症指定区分など変更できるということなのだろう。

 「5類」へのダウングレードには大部分の人が賛成の立場だと思われるが、中には反対している人がいることも伝えられている。総合的に見れば、症状的にも被害的にもインフルエンザ以下であることが既に判明しているにも拘らず、何故にそこまで重病扱いに据え置こうと考えるのか甚だ疑問ではあるが、これもマスコミの扇情的な過剰報道が1番の原因だろうか。

 コロナウイルスの危険性をあまりにも針小棒大に報道し続けてきたマスコミの罪は重く、未だに「陽性者」のことを「感染者」だと言ってデマを報道し続けている。こういったデマを多くの無知な人々が信じ込んでしまったことで、どれだけ多くのいらぬ悲劇が生まれたかを考えると如何ともし難いものがある。

 既に遅きに失した感は否めないが、もういい加減に、「2類」から「5類」にダウングレードしてもよい頃合いだと思う。この機を逃す手はない。

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posted by 自由人 at 14:31 | Comment(0) | コロナ問題
2021年08月10日

「ブレークスルー感染」は「イタチごっこ」?


■ウイルスの「ブレークスルー」が意味するもの

 コロナ禍においては雨後の筍のように新しい造語が次々と生まれているが、現在は「ブレークスルー感染」という聞き馴れない言葉が注目されているようだ。

 「ブレークスルー」の意味は「困難や障害を突破すること」。これをウイルスに準えることで「ブレークスルー感染」、なるほど、よく考えられた言葉だなと感心もする。ウイルスの視点で見るなら、差し詰め、ワクチンという困難な障壁を突破するウイルスということになるのだろうか。

 しかし、以前から周知されているように、「ウイルスとワクチン」、「細菌と抗生物質」の関係性は、基本的に「イタチごっこ」であり、新たなワクチンや抗生物質を作っても、耐性を持ったウイルスや細菌が必ず出てくる。今年流行ったインフルエンザウイルスの抗体が、来年に流行するインフルエンザには効果が無いことはよく知られている。

■「mRNAワクチン」でも「イタチごっこ」が発生するという疑問

 ウイルスや細菌というものは、自らが生存するために、どんどんバージョンアップしていくので、来年に流行するウイルスや細菌の型が判らない限り、どこまで行ってもイタチごっこになってしまう。

 素朴な疑問として書かせてもらうと、この「イタチごっこ」のことを「ブレークスルー感染」と言い換えているだけではないのだろうか? 昨年はアルファ株(イギリス)が流行し、今年はデルタ株(インド)が流行しているというだけのことではないのだろうか?

 しかし、ここで1つ疑問が生じる。これまでのウイルスとワクチンの「イタチごっこ」というものは、「生ワクチン」や「不活化ワクチン」を接種することで起こる問題だったと思うのだが、なぜ、ウイルスの型とはあまり関係が無いと思われる「mRNAワクチン」で「イタチごっこ」が発生するのか?という疑問。

 こんな疑問を提示しても、まともな解答をしてくれる人は皆無だろうけれど、納得できる解答を用意できる人がいるなら、是非、教えていただきたい。

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posted by 自由人 at 16:34 | Comment(0) | コロナ問題