2021年02月27日

「SDGsな未来へ」が意味するもの


■「SDGs」は国際版「十七条憲法」?

 最近よく「SDGsな未来へ」という言葉を聞くようになった。確か、聞き始めたのは数年前だったと思うが、昨年あたりから頻繁に耳にするようになり、マスコミを通じて啓蒙活動が行われているようだ。

 この「SDGs」とは何かというと、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略称で、国連のサミットで2015年に定められたとされている。2000年に定められた「MDGs(Millennium Development Goals)の目標が達成されたので、新しく刷新されたものであるらしい。
 ただ、先の「MDGs」が発展途上国を対象としたものであるのに対して「SDGs」は、全世界を対象としたものであるという違いがある。

 「SDGs」には以下の17の目標が定められている。

 (1)貧困をなくそう
 (2)飢餓をゼロに
 (3)すべての人に健康と福祉を
 (4)質の高い教育をみんなに
 (5)ジェンダー平等の実現を
 (6)安全な水とトイレを世界中に
 (7)エネルギーをみんなに そしてクリーンに
 (8)働きがいも経済成長も
 (9)産業と技術革新をつくろう
 (10)人や国の不平等をなくそう
 (11)住み続けられるまちづくり
 (12)つくる責任 つかう責任
 (13)気候変動に具体的な対策を
 (14)海の豊かさを守ろう
 (15)陸の豊かさも守ろう
 (16)平和と公正をすべての人に
 (17)パートナーシップで目標を達成しよう

 こうやって眺めてみると、まるで、世の中のことをあまり知らない小・中学生の学級会議で決められたかのような内容となっている。ある意味、国際版の「十七条憲法」といったところだろうか。

■SDGsな「レジ袋ゼロ運動」

 (7)や(13)は、電気自動車の推進、(11)や(14)が、レジ袋ゼロ運動に関係しているのであれば、全ては「SDGs」が大元になっていることになる。

 悪評の高かった「レジ袋ゼロ運動」は、当初、「不便だ」というブーイングの嵐だったが、今や当たり前の光景となっており、誰もが不満を漏らさずに励行しているように見える。
 私個人は今でも不便に感じているが、ごく短期間で世間の常識が塗り替えられてしまった感がある。

 可哀想なウミガメの映像を見たことで、“ビニールは悪”と思い込み、マイバッグを持ち歩いて買い物をすることを決意した人々。しかし、買い物を終えたマイバッグの中を覗いてみると、その中はビニールに包まれた商品だらけという矛盾には気が付かない。

 「ビニールは悪」といっても、弁当もパンもおにぎりもビニールに包まれており、結局、ビニールはゼロにはならなかった。生まれた結果は、ビニール使用量を減少させてビニール製造会社を疲弊させ、無料だったビニール袋が有料になっただけではないのだろうか。

 ウミガメさんが救われたと思っているような人がいるのかもしれないが、ビニール使用量を減少させただけでは救われない。ウミガメさんを救うためには、あなた自身が、ビニールゴミをポイ捨てしないと決意しなければならない。原因はビニールにあるのではなく、あなた自身の心の持ちようにある。環境汚染の原因を履き違えてはいけない。

 「レジ袋ゼロ運動」だけでなく、地球温暖化を避けるという名目で、既に「温室効果ガスゼロ運動」も始まっている。
 しかし、現在のところ、地球温暖化説は仮説であり、本当に二酸化炭素を減少させると地球温暖化を避けれるのかどうかも定かではなく、長期的に観れば、逆に地球は寒冷化しているという説も根強くある。
 そんな状態で、闇雲に二酸化炭素の削減に突っ走ってしまうと、ガソリンに関わる仕事をしている人々の多くが職を失い、その挙げ句に、結局、地球は寒冷化してしまったでは、誰も救われないことになる。

 「SDGsな未来へ」が意味する未来とは、多くの人々にとっては有り難迷惑な「不便な未来」でしかないのかもしれない。

------------------------------------------------------------------------------------------


スポンサーリンク




にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村
posted by 自由人 at 10:28 | Comment(1) | 社会問題
2021年02月21日

「ワクチン」と「特効薬」を混同しているかのような社会


■なぜ、ワクチン接種と商品券をセットにするのか?

 新型コロナウイルスのワクチン接種が2月17日に開始された。医療従事者約4万人を対象に先行接種されたらしく、65歳以上の高齢者は4月から接種、16歳以下は接種禁止ということになっている。

 ワクチン接種料は国が全額負担ということらしいが、強制ではないので、ワクチン接種を見送る人も多そうだ。そのせいか、ワクチンを接種すると1000円の商品券を配る地域もあるらしく、都合2回の接種で2000円の商品券が受け取れるらしい。

 田村厚生労働相も2月19日に以下のように述べられたらしい。

 「新型コロナウイルスのワクチン接種後に副反応などで死亡した場合、国の健康被害救済制度によって一時金として遺族に4420万円が支払われます。

 ちなみに、葬式代も209,000円支払われるとのことだが、いつになく過保護な対応で、どうも釈然としない。

 なぜ、ワクチン接種と商品券をセットにしたり、手厚い生命保険をセットにする必要があるのだろうか?

 こんな掛け金なしの巨額の生命保険のようなものをセットにして大丈夫なのだろうか? もし本当に、ワクチンが原因で1万人が死亡した場合、4420億円支払うことになってしまうが、そんなことを国民が認めたのだろうか?

■ワクチンを接種しても言葉足らずな医療関係者達

 先日、テレビニュースでワクチンを注射した医者のインタビューが伝えられていた。記者の「どうでしたか?」という質問に対し、その医者は以下のように応えていた。

 「あまり痛くなかったので安心しました。

 これを聞いて私は「えっ?」と耳を疑った。注射をして痛いのは当たり前のことであり、ワクチンを打つか打たないかを迷っている人は、そんなことを気にしているわけではないだろう…と。

 問題は、痛いかどうかではなくて、副反応が有るかどうかである。ワクチン注射を打つ一瞬の痛みのために不安があるのではなく、ワクチン注射を打つことで、この先、どんな副反応が出るか判らないことが不安なのである。

 医者であれば、せめて次のように応えて欲しかった。

 「あまり痛くなかったですが、この先、副反応があるかどうかが心配ですね。

 ワクチンを注射した医療関係者には追跡取材も行われているが、ある看護師はワクチンを打った翌日に「筋肉が痛い」と述べていたが、これも上記と同じ。
 注射の跡が赤くなったとか、少し痛いとか少し腫れたという程度のことは、血液検査の時でもよく起こる症状であり、そんなことは大した問題ではない。問題は、もっと長期的に副反応が発生するかどうかが心配なのである。

 看護師であれば、せめて次のように応えて欲しかった。

 「今は筋肉が痛いですが、この先、副反応があるかどうかが心配ですね。

■「ワクチン」と「特効薬」の区別が付いているか?

 普通、10年近くかかると言われるワクチンの臨床試験を大幅にカットして、僅か1年足らずでワクチン使用に踏み切っているわけだから、どれだけの副反応があるかは未知数の領域であり、何が起こってもおかしくない状態でもある。

 そんな状態で、ワクチンのような異物を体内に入れることを恐れない方がどうかしていると思うが、私の周りにも「ワクチン」と「特効薬」の区別が付いていないのではないか?と疑いたくなるような人もいる。

 仮に「特効薬」が出たとしても全く副反応が無いとは言えないが、「ワクチン」を打つリスクと該当する感染症に罹患するリスクを考えて接種しなければいけない。

 現状、「コロナ感染リスク」と「ワクチン副反応リスク」を秤にかけると、どう考えても後者のリスクの方が高そうなので、個人的には、ワクチン接種は遠慮させてもらおうと思っている。

------------------------------------------------------------------------------------------


スポンサーリンク




にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村
posted by 自由人 at 22:17 | Comment(0) | コロナ問題
2021年02月19日

「失われた30年デフレ」に終止符を打つ奇策


■雇用調整助成金のリハビリ期間は長期で考えるべき

 政府はコロナ特別雇用調整助成金を4月まで続けることを発表していたが、5月から6月にかけて特例措置を段階的に縮小していき、7月からは更に縮小すると発表している。

 段階的に支給率を引き下げていくことには賛成するが、その期間があまりにも短過ぎるのではないかと思える。
 足掛け1年以上もの間、雇用調整助成金に頼ってきた多くの企業が、元の状態に戻るためには、それなりのリハビリ期間が必要であり、その期間は数ヶ月間という短い期間ではなく、できれば数年間単位にすることが望ましい。

 これだけ激変してしまった企業を取り巻く経済状況を、たった数ヶ月間で1年前のコロナ発生前に戻すようなことは至難の業であり、あまりにも現実味に欠けた発想だと言える。この辺にも、現政府の経済センスの無さが垣間見える。
 ここで言う「経済センスの無さ」とは、一言で言えば、「世情に疎い」ことを意味する。

 ここで、「国は数年間も補助金を出す余裕が無い」と思った人がいるかもしれないが、補助金は税収で賄うわけではないので心配する必要は無い。

 こう言うと、「将来世代に借金を背負わすことになる」と思った人もいるかもしれないが、それも誤解であり、子孫が借金を背負う必要など無い。

 さらに、「現役世代で賄うなら消費税を上げなければいけなくなる」と思った人もいるかもしれないが、そんな必要は微塵も無い。

■1年間で100兆円ずつ、1000兆円の国富増加策

 政府が、いきなり1000兆円も大盤振る舞いして財政出動するとインフレになる危険性があるが、1年間で100兆円ずつを10年間続ける程度なら、おそらくインフレにはならない。
 仮にインフレになったとしても、せいぜい1%や2%程度だろうから、全く問題がない。
 それでも、政府が長年目標にしてきたインフレ率2%に達するだけのことなので、むしろ喜ぶべきことだとも言える。

 万が一、インフレ率が3%以上になった場合は、MMTの言う通り、増税すればいいだけ。増税とはインフレを退治するための経済政策である。

 よく「インフレになった場合、政府は簡単に増税できるのか?」というトンチンカンな発言をしている人がいるが、デフレ下で掟破りの増税を行う政府が、なぜインフレ下で増税できないと思えるのか理解に苦しむ。

 特に日本の場合、これまで緊縮財政まっしぐらでお金が足りない状態が続き、あっぷあっぷしながらやってきたため、マイナスの貯金が貯まっているような状態だとも言えるので、他国以上にお金を増やす余地が有る。10年間で1000兆円の国富を増やして挽回し、景気を良くするチャンスだとも言える。

 こう言うと、「政府は金融緩和をし続けてきたが景気は良くならなかったのでは?」と思った人がいるかもしれないが、それには理由がある。

 そのお金の大部分は市場に出ておらず、日本銀行内にブタ積みされているだけなので、ほとんど意味を為していない。金融政策だけで景気が良くなるというリフレ派の間違いは、この部分を理解していないことにある。
 リフレ派は名誉挽回するためにも、この機会にこっそりと金融政策から財政政策に舵を切り替えるべきだと思う。

 景気を良くするチャンスが目の前にあるというのに、そのチャンスに気付かず、実行することもできず、無為無策を決め込み、その上、更に無意味な増税を行うというのであれば、あまりに愚かであり度し難い。

 経済センスの有る政治家であれば、このコロナ禍を逆手に取って、30年デフレに終止符を打つことができるかもしれない。

------------------------------------------------------------------------------------------


スポンサーリンク




にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村
posted by 自由人 at 23:50 | Comment(0) | 経済
2021年02月13日

「オンキョー」の危機的な赤字決算


■オンキョー上場廃止の可能性

 楽天(4755)が過去最大の1141億円の赤字を発表した。スマホ関連の巨額の先行投資が重しになっての赤字決算なので、これは予想通りの結果であり特に驚く内容でもないのだが、その影に隠れてオンキョーホームエンターテイメント(6628)が33億円の赤字決算を発表し、上場廃止が危惧されている。

 少し個人的なことを書かせていただくと、実は私はこの両社の株主でもある。センスが無いと言われそうだが、オンキョーの場合は、昔、オンキョーに買収される前のソーテックの株を遊びで購入してしまったのがキッカケで売れずに放っておいたのが災いして大きな含み損を抱えたままだった。一時、アップルと提携して株価が跳ね上がったものの、その後は下がっていく一方だった。
 昨年の時点で、さすがにこれは持っていても望みは無い(ヘタをすれば上場廃止・経営破綻)と判断して税金対策も兼ねて損切りしたという経緯がある。

 昔は、オンキョーのスピーカーと言えば高音質で有名で、個人的にも愛用していたものの、アップルのiPodが出てからは全く使用しなくなった。以前にもブログ記事で紹介させていただいたが、現在では安価なパソコン用スピーカーやBluetoothスピーカーが数多く販売されている(以下のスピーカーがオススメ)ので、もはや従来のステレオコンポ用の大型スピーカーは、音響マニアでもない限り無用の長物になってしまった。



■“高音質”よりも“臨場感”を追求するべき

 オンキョーは以前、ソーテックを買収して“パソコンに高音質スピーカー”というコンセプトで売り出していたが、あまり需要が無かった。その後、非圧縮高音質のハイレゾミュージックに着手したが、これも思ったほどの需要は見込めなかったのではないかと思う。実際に、私個人もオンキョーの株主優待でハイレゾ音源のミュージックをいくつかダウンロードしてみたが、データが重くて扱いづらいという理由もあって1度も聴いていない。

 テレビと同様、多くの消費者は高いお金を支払ってまで、高画質・高音質には拘っておらず、それなりの映像・音質で満足している場合が多い。4Kテレビは確かに奇麗だが、高価な8Kテレビまで欲しいというような人はほとんどいないと思う。

 レンタルDVD店に行っても、未だにブルーレイソフトよりも普通のDVDソフトの方が圧倒的に多い。ソフトを再生するハード(DVDプレーヤーとブルーレイプレーヤー)の値段がほとんど変わらなくなってもこれなのだから、消費者はそれほど高画質を求めておらず、多少、画質が悪くても観れればよいという感覚なのかもしれない。購入してコレクションにするようなマニアは別として、世間一般の消費者は、その点はあまり執着心がなく、極めて刹那的な感覚なのだろう。

 音楽を聴くにしても、素人耳には上述した数千円程度のBluetoothスピーカーでも必要十分な高音質が堪能できるので、数万円、数十万円を出してまで、それ以上の高音質を望む人はほとんどいないのではないだろうか。

 映像がVR(仮想現実)になったように、音楽も、これからは“高音質”を追求するよりも、多少、音が悪くなろうが、その場にいるような“臨場感”のあるVR音(既にそういった技術は存在しているが)を追究していく方が需要が見込めるかもしれない。

【関連記事】「BOSE閉店」様変わりしたスピーカー業界
------------------------------------------------------------------------------------------


スポンサーリンク




にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村
posted by 自由人 at 10:51 | Comment(2) | 経済
2021年02月11日

【風刺寓話】お笑い新喜劇の会場にて


開演(幕が上がる)

女芸人達「ぺちゃくちゃ…ぺちゃくちゃ…ぺちゃくちゃ…」

男芸人「女がたくさん集まると話が長くなり時間がかかるよな…」

女芸人達「うるさいわね、大きなお世話よ!」

会場観客(笑)

観客A「女性差別だ!」

女芸人達&男芸人「えっ?…」

観客A「男性の今の台詞は女性蔑視発言です。女性差別を行う役者を認めるわけにはいきません。役者の交代と台詞の訂正を要求します。」

一部の会場観客「…そうだ、そうだ、女性差別だ!」

女芸人達&男芸人「・・・・・」
     ・
     ・
     ・
会場アナウンス「会場の皆様、誠に申し訳ございませんが、本日の新喜劇は諸事情により中断させていただきます。」

女芸人達&男芸人「・・・・・・・」

会場観客「おいおい、どうなってるんだ、冗談じゃないぞ!」

会場アナウンス「チケット代は払い戻しさせていただきますので、何卒、ご容赦願います。」

会場観客「みんな、帰ろうぜ、こんな劇場、二度と来るか!」

観客A「これが女性差別をした芸人に対する報いだ!」

女芸人達&男芸人「・・・・・・・・・」

(この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。)

------------------------------------------------------------------------------------------


スポンサーリンク




にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村
posted by 自由人 at 20:06 | Comment(0) | フィクション