2020年07月29日

「マイノリティ」が重要視されるPCR検査結果


■「早期発見・早期治療」ではなく「早期発見・早期隔離」

 日本における新型コロナウイルスの死亡者数が1000人を超え、新規感染者数も同じく1000人を超えたことから、「早期発見・早期治療」を勧めている向きがある。

 PCR検査を行うことで感染者を「早期発見」するというのは理屈の上では理解できるが、「早期治療」というのがよく解らない。コロナ重傷患者の1日も早い治療(対症療法)のことを「早期治療」というなら理解できるが、最も多いとされる無症状感染者を治療する方法が有るのだろうか? 他人に感染を拡げないために病院やホテルの1室に隔離することを「治療」とは呼ばない。

 現状、新型コロナウイルスの特効薬は無く、治療法も確立されていないのだから、正確に言うなら、「早期発見・早期治療」ではなく、「早期発見・早期隔離」が正しい言葉の使い方だと言える。
 
■「日本はニューヨーク化する」ではなく「ニューヨークは日本化した」

 アメリカのニューヨーク州では1日の死亡者数が最大で800人を記録したことは記憶に新しいが、その後は下がり続けて、7月11日には、遂に死亡者が0人になり、17日、19日も0人だった。
 「日本はニューヨーク化する」と言っている人もいたが、現実は逆で「ニューヨークは日本化した」状態になっている。

 7月11日におけるニューヨーク州のPCR検査数は62000件で、感染者数は677人と伝えられていた。この数値で陽性率を計算すると、62000÷677=1.09%になる。しかし、PCR検査の偽陽性率(陰性であるのに陽性となる確率)は1%と言われているので、専門家の言う偽陽性率が正しいのであれば、ほぼ収束していることになる。

 東京の人口は1400万人、ニューヨークの人口は2000万人、東京のPCR検査数が5000件、ニューヨークのPCR検査数が60000件と考えると、人口比率的にニューヨークは東京の8倍以上のPCR検査を行っていることになる。

■PCR検査で注目すべきは「マイノリティ」ではなく「マジョリティ」

 そういった理由から、「ニューヨークを見習ってPCR検査を増やすべき」という意見もあるようだ。

 しかしながら、ニューヨーク州の感染者数や死亡者数が激減したことは、PCR検査とはそれほど因果関係が無いように思える。ニューヨーク州が1日に60000件のPCR検査を行ったとしても、そのペースでは全ニューヨーク市民の検査を終えるのは300日以上かかる計算になる。
 結果的には数%の人々の検査を行っただけなので、それが功を奏したと考えるのはあまりにも早計だ。
 ニューヨークは東京と違ってPCR検査が無料なので、同一人物が何回も検査を受けているケースも多いため、実際に検査を行った人数はもっと少なくなる。

 ニューヨークではPCR検査を受けた人よりもPCR検査を受けていない人の方が何十倍も多い。注目すべきは、「PCR検査を受けていない人が大部分であるのに、なぜ収束に向かったのか?」ということであって、PCR検査を受けたマイノリティ(少数派)の方ではない。

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posted by 自由人 at 22:33 | Comment(0) | 社会問題
2020年07月27日

「新型パニック症候群」に罹患している日本


■「PCR検査」と「妊娠検査薬」の大きな違い

 このところのPCR検査の検査結果の報道で「感染者が増えた」「感染者が減った」と一喜一憂する人々の姿を観ていると、どこか妊娠検査薬における「陽性」か「陰性」かの検査結果を見て、喜んだり、落胆したりする女性の姿を観ているかのような錯覚を感じてしまう。

 頭からPCR検査の判定結果を絶対視し、PCR検査で陽性になる人にも様々な違いが有ることが完全に無視されている状態だとも言えるだろうか。

 妊娠検査薬の精度は99%だと言われており、その検査で陽性になれば、99%妊娠したことが明らかなので、結果を見てすぐに喜ぶことは当然の行為だと思う。

 しかし、PCR検査の場合、陽性の精度は70%以下なので、3人中1人は誤診ということを忘れてはいけない。3人の陽性者がいたとしても、その内の1人は陰性者と判定されてしまう。
 そして、PCR検査の場合は、「陽性」になったとしても、妊娠のように必ず受精(感染)したとは限らないということにも目を向ける必要がある。

 話を解りやすくするために、「PCR検査」を「妊娠検査薬」に喩えてみよう。

 「PCR検査(妊娠検査薬)」は、女性の身体の中に男性の精子が有ることを発見しただけで、受精していない段階でも陽性になってしまう検査であり、無症状者と言われている人の大部分がその状態である可能性が高い。つまり、妊娠(感染)していないのに「妊娠(感染)した!」と喜んで(嘆いて)いる状態だとも言える。

 喩えが解らない人がいるかもしれないので、簡単に整理しておくと、「新型コロナウイルス」を「精子」、「感染」を「受精」に喩えている。

 ここで重要なポイントは、「陽性」反応が出ても、体内に精子(コロナウイルス)が有ることを示しているだけであり、受精(感染)しているかどうかは不明だということ。

■現代医療の進歩が齎した予期せぬ悲劇

 重篤な肺炎を起こすことで知られる肺炎球菌は、一部の高齢者の鼻や喉に常在している細菌であるし、食中毒を起こす大腸菌も身の周りに普通に生息しているが、菌が存在するからといって必ずしも感染するわけではない。

 新型コロナウイルスの場合もウイルスが体内に入ったからといって、必ずしも感染するわけではなく、少量であれば自己の免疫で駆除される。感染まで進むためにはより多くのウイルスが体内に存在することが必要になるが、現在のPCR検査では、感染に至らないごく少量のウイルスも検出してしまうため、感染していない状態でも陽性となり、感染者扱いになってしまう。

 ごく微量のウイルスでは本人自身が感染していない場合があるのだから、当然、他人にウイルスを感染させる可能性も極めて低いと考えるべきだ。

 どんな微量の細菌やウイルスでも発見できるように高度化し過ぎた現代医療。技術的に発見できなければ大きな騒ぎにはならなかったことが、発見し過ぎることによって大騒ぎとなる。

■現代日本に出現した「新型パニック症候群」という恐ろしい病

 あるいは、マスメディアが正しい医療情報を学ぶ姿勢を持ち、政府の発表をそのまま発表するだけでなく、より正確に情報を精査して国民に伝達するという使命感を有していれば、起こらなかった騒ぎとも言える。
 現在のマスコミは、パニックを抑えることを使命としておらず、パニックを煽ることを生業にしているとしか思えない。全てを知った上で正しいことを伝えないのであれば罪深いが、何も知らずにいい加減な報道をしているのであれば余計に罪深い。

 ある意味、これは現代日本に出現した人災であり、医療技術の進歩と屈折した情報化社会が合わさることで招いた新型のパニック症候群とも言える。日本人の多くは、「新型パニック症候群」という病を発症しており、まず、その病から回復することを考える必要がある。

 コロナの第2波、第3波…が来ると警鐘を鳴らしている人も大勢いるが、我々が真に恐れるべきは、「新型コロナウイルス」ではなく、その新型コロナウイルスによって齎される未だ経験したことのない全く新しいパニック症候群なのかもしれない。

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posted by 自由人 at 22:44 | Comment(0) | 社会問題
2020年07月26日

PCR検査における「特異度」の医学的エビデンスとは?


■特異度「99.9999%」(偽陽性率0.0001%)の疑問

 前々回のブログ記事で、PCR検査の偽陽性率を「1%」と書くと、特異度【陰性のものを正しく陰性と判定する確率】は99.9999%(偽陽性率は0.0001%)だと反論されている人がいた。
 仮に特異度が99.9%や99.99%でも、書いた記事の内容にはさほど問題は無いと思われるが、まさか、99.9999%という数字が出てくるとは驚いた。

 99.9999%というのは、具体的に言えば、100万人に1人ということになる。全国民にPCR検査をして特異度が99.9%なら10万人、99.99%なら1万人、99.9999%なら100人が偽陽性ということになる。
 それが本当なら少し問題だが、よく考えてみると、これには2つの疑問が生じた。

 1つ目の疑問は、もしそれが本当なら、なぜ偽陰性の場合は判定率が最大70%程度にしかならないのか?ということ。
 100万人に1人しかミスしない程の完璧に近い検査法なら、陽性者と陰性者はもっと厳密に判定できるのではないだろうか? しかし実際は、陽性者の3人に1人は判定ミスが出て陰性になると言われている。そんなアバウトな検査であるのに、陰性判定についてだけは99.9999%間違いないというのは、にわかには信じられない。あくまでも一般人としての率直な感想だが、何か間違っているのだろうか?

 2つ目の疑問は、99.9999%というのを誰が証明するのか?ということ。何年も何十年間も追跡調査をしたというなら、ある程度の医学的なエビデンスが出ると思うが、まだ見つかって半年しか経っていない未知のウイルスの追跡調査は物理的に不可能だろうし、検査量的にも全く足りていないので証明の仕様がないのではないかと思う。100万分の1と言うからには、少なくとも100万回は検査を行わない限り、結果は出ないのではないだろうか? これも一般人としての率直な感想だが、何か間違っているのだろうか?

■無理難題な「全国民PCR検査」

 そもそも、私が書いた偽陽性率「1%」というのも、真実かどうか判らない。多くの専門家が「特異度は99%」と言っているので、その数値を参考にしたまでの話である。

 検査する唾液の中に対象物(ウイルス)が存在するか存在しないかをチェックする検査であるので、検査する唾液の中に一定量の対象物が存在しない場合は判定が難しくなる。しかし、元々、陰性なら対象物が存在しないので、唾液の量に関係なく陰性は陰性になる。こういう理屈なのだろうか?

 それで、99%と言っている人もいれば、99.9%と言っている人もいる。結局、100%とは言い切れないので保険的に99%ということになっているのだろうか?
 専門家の中には、「インフルエンザウイルスでも陽性になる場合がある」と言っている人もいるようだが、こうなると、一体、何を信用すればいいのか分からなくなる。

 PCR検査を何回も繰り返して行うことで確実性(信憑性)が高まると書かれている人もいたが、10人中3人も誤判定する検査を何回繰り返せば、正確な結果が得られるというのだろうか?

 10人検査をして7人が陽性になった場合、残りの3人にもう1度検査すると、3人中2人が陽性になり、残った1人に対して3回の検査を行えば、全員、陽性判定になるかもしれない。しかし、それは10人という少人数で、尚且つ10人とも感染者であった場合の話であり、検査対象が1億人となると、物理的にも不可能だと思う。絶対的に陽性者の取りこぼしは有るだろうし、検査で陰性になったとしてもその後に感染してしまえば元の木阿弥になってしまう。費用的にも何兆円かかるか分からない。あまりにも無駄が多過ぎるので、政府も国民も到底、飲み込めそうにない。

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posted by 自由人 at 07:49 | Comment(0) | 医療
2020年07月25日

どんどん下がっていく新型コロナウイルスの「致死率」


■大きく下がったコロナ「致死率」

 日々行われているPCR検査数は、このところ一気に増加し、東京のPCR検査数は4000オーバーとなっている。3ヶ月前の4月と比較すると、約10倍に増加している。
 しかし、重傷者数と死亡者数はそれほど増えておらず、現在行われているPCR検査の結果が妥当なものだとすると、新型コロナウイルスの致死率は激減したということになる。

 厚生労働省のホームページを見ると、7月24日の時点で、日本における総感染者数は27956人、死亡者数は992人となっており、2ヶ月前(5月24日)の総感染者数は16550人、死亡者数は820人となっている。
 感染者数は1.68倍になっているが、死亡者数は1.2倍に留まっている。

 しかし、この結果を見て「致死率が下がった!」と喜ぶのはあまりにも単純であり、逆に感染者数だけを見て「感染者が増えた!」と嘆くのも短絡的過ぎるのではないかと思う。
 同環境、同ウイルスで結果がここまで違ってくるのはあまりにも不自然であり、なにかカラクリが有ると考えるのが普通ではないかと思う。

■「感染者数」と「致死率」のどちらが重要か?

 その謎の答えは既に様々な識者が推論として述べられているが、1つにはPCR検査の増加が有ることは言うまでもない。検査数が10倍になれば、感染者数が数倍になっても何ら不思議なことではなく、むしろ当たり前とも言える。

 欧米と日本では、元々、PCR検査数に大きな違いが有ったので、その違いが感染者数の違いとして表れていたことは間違いない。欧米と日本では感染者数が2桁違うと言われていたが、実際は1桁程度の違いでしかなかったのかもしれない。
 ただ、死亡者数には大きな違いが有るので、PCR検査数だけの違いとは言えず、ウイルスの型の違いが有った可能性は否定できないし、白人種と黄色人種との間に何か新型コロナウイルスに対する免疫のメカニズム的な違いが有ったことも否定できない。

 PCR検査数が10倍になって致死率が変わらなければ一大事だが、PCR検査数が10倍になっても致死率が大きく下がっているのであれば、それは喜ぶべきこと…と言ってしまうと語弊があるが、あまり嘆き過ぎるのは違和感を感じる。

 おそらく、その嘆きの正体は、無症状の若年感染者が、症状が出る老齢者に感染を拡げてしまう(=致死率が上がる)ことに対してなのだろうけれど、現状、致死率が大きく下がっていることについてはプラスに考えるべきだと思う。

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posted by 自由人 at 11:28 | Comment(0) | 社会問題
2020年07月23日

「全国民にPCR検査」が無意味な訳


■「コロナ感染者数を報道する自由」と「PCR検査数を報道しない自由」

 東京でコロナ感染者数が300人を超えたということで大きなニュースとなっている。

 感染者数の増加だけをセンセーショナルに報道し、PCR検査数はほとんど報道しない姿勢には感心しないが、感染者が増加傾向にあるということで、「全国民にPCR検査を行うべき」というような意見も飛び出しているようだ。

 しかし、多くの良識ある医療関係者が既にネット上で述べられている通り、全国民にPCR検査を行うことは危険極まりない愚行と言える。

 感染者の体内に存在する新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスよりもかなり少ない(数百分の1)ので、検査結果が曖昧になりやすく、物理的にもインフルエンザの陽性検査よりも、かなり信憑性は下がり、一般的なPCR検査の精度はせいぜい70%と言われている。

 陽性者の30%は見落とされて陰性(偽陰性)になる。逆に陰性者は99%正しく判定されるが、1%は偽陽性となる。この部分は非常に重要だ。

■自動的に感染者が100万人になってしまう検査の危険性

 仮に日本人全員(1億人と仮定)のPCR検査を行った場合、本当の感染者が1万人だったとしても、1%である100万人は偽陽性となるので、計101万人程度が感染者扱いになる。実質的な感染者(正確に言うなら陽性者)は1万人しかいないのに、101万人が感染者になってしまう。これは実に恐ろしい話だ。

 現在の東京のPCR検査数が1日3000人とすると、そのうちの30人は偽陽性であり、感染もしていないのに感染者扱いになっていることになる。これでも大きな数字だが、これが1億人単位の検査になると、100万人が自動的に感染者扱いになり、実際の感染者数の何倍、何十倍、何百倍、場合によっては何万倍ものトンデモない数に化けてしまうことになる。

 早い話、日本では100万人以上の感染者がいない限り、国民全員のPCR検査をしても意味が無いということ。感染者が0人でも自動的に感染者100万人になってしまい、病院のベッド数が100万床必要になるというのだから、感染者の有無に拘らず100%医療崩壊することになる。

 日本人の100人に1人が本当に新型コロナウイルスに感染するのも恐ろしい話だが、感染もしていないのに、100人に1人が感染者扱いになってしまうPCR検査というのも大概に恐ろしい検査だと言える。

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posted by 自由人 at 23:28 | Comment(0) | 社会問題
2020年07月22日

安倍総理は「Go To宣言」を行うべきだった


■「Go To宣言」はなぜ見送られたのか?

 このところ、「安倍総理は1ヶ月以上にわたり会見を行っていない」という批判が出ていたせいか、「Go Toトラベル」が開始された7月22日、ようやくマスコミに対して意見を述べられたらしい。

 「学校休講宣言」や「緊急事態宣言」時には、わざわざ会見の場を設けて、噛んで含めるかのように懇切丁寧に説明をしていた安倍総理だったが、このところの「Go Toキャンペーン」では、事前の会見も開かず、詳しい説明もないままだった。そのため、直前になって一部の国民からの不満が噴出して政策の内容をコロコロ変えるという迷走状態に陥った。
 こんなことになるなら、「Go Toトラベル」においても、なぜ「Go To宣言」を行わなかったのかが悔やまれる。

 例えば、こんな具合に、

 『観光業界の衰退は、皆さんが利用する国のインフラたる交通機関にまで悪影響を与える大問題であります。コロナウイルスの感染者を減少させることは国家として重要な案件でもありますが、このままコロナが完全に終息するまで、観光業界の衰退を黙って見過ごすことは、国家の確実な衰退を意味し、皆様の日々の暮らしをも破壊する危険性を秘めています。「感染者がいる間は旅行はするべきではない」、「感染者のいる地域に住む人々は無闇矢鱈と他県に出歩くべきではない」という気持ちも充分に理解できますが、このまま座して、コロナの完全終息を待つことは、多くの国民の生活を破壊し、多くの国民の死に直結しかねない重大な問題でもあります。ここは皆さん、コロナに打ち勝つために、我々国民が一丸となって、日本経済を復活させるために勇気を持って第1歩を踏み出そうではありませんか!

 せめてこれぐらいの事前説明をすれば理解を示してくれる国民も多くいたと思われるのだが、何も説明しなかったために、一部の国民の理解を得ることができず右往左往することになってしまったとも言える。そういう思い切った宣言をして感染者が増加してしまった場合、責められる可能性があるので何もできなかったのだろうか。

 しかし反面、感染者の減少につながる「学校休講宣言」や「緊急事態宣言」等は長時間かけて長々と会見を開く。これでは逃げ腰、及び腰と思われても仕方がないと思う。

■「新型コロナウイルス」の専門家はいない

 7月22日の安倍総理とマスコミ記者団とのやり取りでは、「専門家の皆さまのご意見もいただきながら、適切に判断していく」と述べられたそうだが、専門家の意見というのは大抵、悲観的なものであり、どちらかと言うと「Go Toトラベル」には後ろ向きな専門家が多いのではないかと思う。そういう意味では、専門家の意見に従ってしまうことは矛盾しているとも言える。

 そもそも、「専門家」と言っても、新型コロナウイルスの専門家というのは存在しない。ウイルスや疫学に詳しい専門家であっても、必ずしも新型コロナウイルスについて正しい見解を持っているとは限らず、現状は、誰もが新型コロナウイルスの1研究者に過ぎない。
 ペストが流行した当時に「ペスト専門家」などはいなかったし、スペイン風邪が流行した当時も「スペイン風邪の専門家」などはいなかった。現在の新型コロナウイルスも同様であり「新型コロナウイルスの専門家」は誰もいない。
 未知のウイルスの専門家などいるわけがないわけで、いるとすれば、そのウイルスが人工的に作られた場合に限られる。

 専門家と名乗る人の意見に従っているということにすれば、政府は責任を取る必要がないという保険のようなものになっているような気もする。しかも、その専門家達が間違った対処をしたとしても、その責任を追及されることはない。そんな都合の良い専門家がいるものだろうか?

 とにもかくにも、政府は、肝心なところで説明不足、言葉足らずになっているので、多くの国民から疑念を持たれることになる。世の中には、テレビの情報だけに頼っている受動的な人々が圧倒的に多いので、国民の正しい理解を得るためには、そのテレビを利用して何事もきっちりと説明するべきだと思う。

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posted by 自由人 at 23:04 | Comment(0) | 政治
2020年07月20日

コロナ問題の行き着く先は「ウィズコロナ」しかない


■「Go TOトラベル政策」の目的とは?

 新型コロナウイルスの感染流行によって中国人旅行客が激減したため、日本の観光業が壊滅的な打撃を受けている最中にある。現在の状況を以前の状態に戻すとなると、中国人旅行客が日本に戻ってこない限り不可能に近い。それで、少しでも国内の旅行客を増やすために考えられた政策が「Go TOトラベル政策」だった。これは観光業のハードランディングを回避するための政策でもあったが、なぜか本丸の東京は対象から除外され、旅行キャンセル料金も全て政府が肩代わりするというマッチポンプ的な政策になってしまった。

 ドタバタ劇が続いたせいか「Go TOトラベル政策は失敗する」と言っている人もいるようだが、その失敗の定義は、なぜか「感染者が増加すること」になっている場合が多い。しかしながら、本来の失敗の定義は「旅行客が減少すること」でなければおかしい。なぜなら、「Go TOトラベル政策」はコロナ感染者を減少させることを目的とした政策ではなく、旅行客を増加させることを目的とした政策だからである。

 なるほど「Go TOトラベル政策」を実施すれば、確かにコロナ感染者は幾分か増加するだろう。しかし、それは始めから分かりきっていることであり、わざわざ「感染者が増加して失敗するだろう」と予言するようなことではない。

 こう言うと、「感染者が増加すれば、その後、旅行客が減少して失敗になるではないか」と言う人がいるかもしれない。

 では、どうすれば、旅行客を増加させることができるのか? コロナ感染者が0になれば、旅行に行く人も増えると言うのだろうか?
 しかしながら、感染者が0になるのを待つまでもなく旅行をしている人は大勢いる。それらの人がコロナに感染したとしても「Go TOトラベル政策」とは無関係だ。「Go TOトラベル」を利用して旅行した人と、「Go TOトラベル」を利用せずに旅行した人、この両者には何の違いもない。どちらもコロナに感染する可能性はある。ということは、「Go TOトラベル政策は失敗する」というのは、結局のところ、「旅行は失敗する」と言っているのと同じことになる。

■危機的状況下では「建前」よりも「本音」が優先される

 「Go TOトラベル政策」というのは端から「苦肉の策」であり、「ウィズコロナ」への橋渡し政策という側面を持っている。「背に腹は変えられない」という言葉の通り、「感染者の増加」と「日本経済の崩壊」を秤にかければ、後者の回避を選択するしか手段がないのである。

 このことは世界全体を見渡してみても明白だ。日本の100倍以上の感染者や死亡者を出している国々でも、始めは感染者の減少を最優先事項としていたが、今となっては、こぞって自国の経済の復活を最優先事項に掲げている。危機的状況は行き着くところまでいくと、「建前」は「本音」には絶対に勝てない。「建前」が通じるのは、平和な時だけであり、本当に国(国民)の命運に関わってくるとなると、「本音」を前面に出すしか生き残る手段が無くなってしまうからだ。

 もし、感染者が0になるまでロックダウンを解除しないというような建前を優先する国があれば、その国は必然的に終焉を迎えることになる。これが理解できないような指導者はいないと思う。コロナに感染して少数の国民が死亡するのではなく、ロックダウンという無策によって経済崩壊を招き、多くの国民が死に絶えることになる。

 コロナ問題の行き着く先は最初から決まっている。落としどころは「ウィズコロナ」、残念ながら、特効薬が出来ない限りこれしか選択肢がない。そして、特効薬が出来る可能性は極めて低い。ワクチンが出来たとしても、全く同じ型のコロナウイルスでない限り、ワクチンとしては機能しないので、これもまず不可能に近いと思った方がいい。

 そういうリアリスティックな視点に立てば、何か策を打たない限り、この現状を変えることはできない。今後何年間も、感染者が0になるまで動かないというのは、「座して死を待つ」ことを意味している。

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posted by 自由人 at 23:06 | Comment(2) | 社会問題
2020年07月19日

三浦春馬さんの死去で感じた「奇妙な偶然」


 昨日、俳優の三浦春馬さんが亡くなった(自殺された)との速報が流れた時には多くの人が驚いたのではないかと思う。
 私もそのうちの1人だが、それだけのことで追悼のブログ記事を書こうと思ったのではなく、ある「奇妙な偶然」が気になったので、ブログ記事を書いておこうと思った。

 その奇妙な偶然とは何かというと、昨晩は三浦春馬さんが出演されている『コンフィデンスマンJP ロマンス編』という映画が地上波で初放送される日だったからだ。もちろん、彼が出演している映画が放送されるという偶然が気になったというだけではなくて、その映画は東出昌大さんが出演されている映画でもあったからである。

 周知の通り、三浦春馬さんは東出昌大さんの不倫問題が騒がれていた時に、世間のバッシングに対してSNS上で警鐘を鳴らしていた。

 三浦春馬さん曰く
 「明るみになる事が清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う。国力を高めるために、少しだけ戒める為に憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…

 東出昌大さんは7月23日に公開される映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』にも出演されているが、不倫騒動があってからは民放のテレビ番組には出演していなかったと思う。それで、ようやく昨日、彼が出演している映画が地上波で放送されることになった。こういう場合、いつもなら、心ない視聴者から「なぜ、東出昌大がテレビに出ているんだ!」とか「東出昌大をテレビに出すな!」というようなバッシングが起こっていたかもしれない。

 ところが、三浦春馬さんが亡くなったことで、話題は、東出昌大さんへのバッシングから三浦春馬さんの追悼に向かった。もし彼が自殺した原因が、彼のSNS上のつぶやきにあったとなると、東出昌大さんをバッシングすることは死者を冒涜する行為になってしまう。奇しくもこの一件で、東出昌大さんは俳優として復帰を果たす可能性が出てきたとも言える。

 まさか、そんな理由だけで自殺するとは思えないが、奇妙な偶然に感じられたので、念のため、指摘しておきたいと思う。

 私が見たところ、三浦春馬さんは少し影のある俳優だったが、それだけ純粋な俳優でもあったのだろう。もし彼が、現在の「叩くだけ叩いて人の気力を奪っていく」ような社会に失望し警鐘を鳴らしたかったのだとすれば、今回感じた「奇妙な偶然」をブログ記事として書き記しておくことも追悼になるかもしれない。

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posted by 自由人 at 00:31 | Comment(0) | 社会問題
2020年07月17日

「東京除外」で無意味化した「Go toトラベルキャンペーン」


■「東京除外」は「東京は危険ですよ」を意味する

 「Go toトラベルキャンペーン」は結局、実施されることになったものの、「東京は対象から除外する」という、あまりにも中途半端な結論が出された。「批判者からの意見も取り入れましたよ」ということなのかもしれないが、あまりにも場当たり的な対応に唖然としてしまった。

 専門家や有識者を集めても、結局、ポピュリズム的な妥協案に落ち着いてしまうのでは、大衆迎合が過ぎるような気がする。正しいと思うことに信念を持って取り組むのではなく、有権者からの人気を損ねることを何よりも恐れ、批判をかわすことだけが目的となる。現在の政府は明らかに衆愚政に陥っているかに見える。コロナ(ウイルス)と戦う以前に、批判者(大衆)に負けてしまったかのようだ。

 今回の「東京除外」決定は、「東京は危険ですよ」という危険信号を発令したことを意味し、なんのための「Go toトラベルキャンペーン」なのか分からなくなってしまったとも言える。「東京は安全ですよ」というメッセージを送ることを目的としなければならないのに、「東京は危険ですよ」というメッセージを放ったことになる。

■「どんぐりの背比べ」でしかない感染者数

 東京の感染者が多いと言っても、分母を見れば、どんぐりの背比べであり、単なる誤差でしかないことが判る。

 東京の人口を1400万人、大阪の人口を880万人と考えると、約1.6倍だ。直近7月17日の東京と大阪の感染者数は、それぞれ、東京293人、大阪53人、これをパーセンテージ化すると以下のようになる。

 293人÷14000000人=感染率0.00002%

 53人÷8800000人=感染率0.000006%

 0.00002%と0.000006%、この数字を見て、東京の方が圧倒的に多いと思う人がいるだろうか? 普通は意識しないほどの小さな数値であり、どう考えても誤差の範囲ではないだろうか? と言うよりも、どちらもほぼ0%と言っても可笑しくない数値だ。

■政府に頼らず「節度ある旅行」を普通に楽しもう

 マクロ的な視点で観れば、東京と大阪の感染者数は誤差の範囲でしかなく、こんな極小の数値で両者を差別化するのは「木を見て森を見ず」の典型であり、馬鹿げているとしか言い様がない。

 「0.00002%はアウト、0.000006%はセーフ」、こんないい加減な判定基準があるだろうか?

 新型コロナウイルスが日本に上陸した当時、感染者が100人いれば、水面下で無症状の隠れ感染者がその10倍〜100倍(1000人〜10000人)は存在すると言われていた。これは実際にその通りであり、現在は、PCR検査数を大幅に増やしたため、隠れて判らなかった感染者が炙り出された格好となっている。

 現在のPCR検査を10倍にすれば、東京では毎日数千人の感染者が判明するかもしれない。しかし、現状のPCR検査の増加率を考慮に入れると、現在の感染者数はそれほど危機的な数値だとは言えず、どちらかというと、思ったよりも感染が抑えられている状態だとも言える。
 隠れ感染者であっても、1ヶ月も2ヶ月も感染したままというわけではないので、この調子で推移すると、8月中には再度、減少に転じる可能性もあるのではないかと想像する。あくまでも第2波が来るまでの間の話に過ぎないが、一旦は収束するかもしれない。

 「Go toトラベルキャンペーン」から東京が除外されたと言っても、それは補助金対象から外されたというだけのことであって、誰も彼もが東京に(または東京から)旅行してはいけないという意味ではない。現状でも多くの人々が普通に旅行している。だから、政府が「東京は危険ですよ」と言っても、あまり悲観的に考える必要もない。旅行が本当に危険であるなら、満員電車で毎日、会社に通勤している人は、もっと感染していなければ辻褄が合わないはずだ。

 日本経済を救うためには、「Go toトラベルキャンペーン」に頼ることなく、節度ある旅行を普通に楽しめばよいのではないかと思う。

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posted by 自由人 at 23:01 | Comment(0) | 政治
2020年07月15日

「Go To Travel キャンペーン」という試金石


■「Go To Travel キャンペーン」は大きな賭け

 悪評高い「Go To Travel キャンペーン」は予定通り、7月22日に開始されるらしい。

 この決定には猛反発している人も多いようで、「コロナ感染者が増加すればどうするのか!」と憤っているような人も多いようだ。中には「Go To Trouble キャンペーン」と揶揄しているような意見もある。

 政府としても、本来なら、こんな博打のような真似はしたくないだろうけれど、それでもやらざるを得ないという状況なのだろうと思う。利権云々という穿った意見もあるようだが、今回の場合は、これ以上、観光業界が落ち込めば、業界が縮小するだけに留まらず、業界自体が破綻してしまいかねないという危惧があるのだろうと思われる。

 コロナが第1波だけで済むのであれば、しばらくの間、旅行しない人がいたとしても、そのうち回復が期待できるが、第2波、第3波…と延々とコロナ禍に襲われることが明らかになってくると、そうも言っていられなくなる。
 第1波の時点で、あまりにも過剰なまでの防御策を講じると、その先が無くなってしまう。おそらく、第2波は第1波よりも大きな被害が予想されるので、現在のような第1波が収まりかけているかに見えるような状況で石橋を叩いて渡るような過剰な防御策を講じると、第2波時には何も出来なくなってしまう。

 現在の状況で「Go To Travel キャンペーン」を実施することは大きな賭けでもあるが、リスクが高いという理由で逃げていては、第2波時には何の手立ても打つことなく、お先真っ暗になってしまう。その恐ろしさは、「Go To Travel キャンペーン」を実施する恐ろしさとは比べ物にならない。今の時点で、強引にでも「ウィズコロナ」を前面に出しておかないと、本当に取り返しの付かないことになる危険性がある。おそらく、政府の中にもそのことを理解している人がいるのだろうと思う。

■「Go To Travel キャンペーン」で手に入れるべきは「安心感」

 東京のコロナ感染者数が増加傾向にあるので、「今の状況でGo To Travel キャンペーンを実施するのは得策ではない」と言っている専門家もいるが、では、いつなら良いのだろうか? そんなことを言い出すと、感染者が0になるまで何も出来ないということになる。あと数ヶ月もすれば第2波が来る可能性が高いので、結局、何も出来ないまま終わってしまう。

 「Go To Travel キャンペーン」を開始したとしても、おそらく老人達のほとんどは旅行に出かけないだろう。現在、老人の多くは極力、自宅に巣ごもっているので、ほとんどコロナに感染しておらず、代わりに若者が感染しているような状態となっている。だから、ほとんどは無症状の感染者であり、死亡者は大きく減少している。

 「Go To Travel キャンペーン」で若者の多くが旅行をすると、軽症や無症状の感染者が増加する可能性は高い。ゆえに、これまで通り、若者と老人が密に交流することは控える必要がある。旅行に行っても、羽目を外さず、3密に注意を払って過ごすことは最低限のマナーだ。

 この賭けには是が非でも勝利しなければならない。「旅行しても大丈夫」という果実を手に入れ、日本国中に「安心感」を取り戻さなければならない。この賭けに負けてしまうことは、イコール、コロナに負けてしまうことを意味している。

 「それなら、そんな賭けは行わない方がいいのでは?」と言う人がいるかもしれない。しかし、第2波が来るという前提に立てば、この賭けから逃げ続けることもまた、コロナに負けてしまうことを意味する。

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posted by 自由人 at 22:58 | Comment(0) | 政治