2020年02月08日

映画『ジョーカー』の「KILL THE RICH」という言葉


■暴力革命を肯定する『ジョーカー』

 バットマンの宿敵ジョーカーの誕生を描いた映画『ジョーカー』を観てみた。
 世間での評判が滅法高かったので期待して観てみたが、残念ながら、その期待は大きく裏切られることになってしまった。
 一言で言えば「病んでいる」、その一言に尽きるような映画だった。映画館で観ずにDVDで観る判断をしたのは個人的には正解だった。

 犯罪都市「ゴッサムシティ」を描いた映画でもあるので、フィクションとして病んでいるのは仕方がないとしても、あまりにも露骨過ぎる演出が鼻に付き、ゲンナリしてしまった。

 コメディアンになって人々を楽しませることを夢見ていた少年アーサーは脳に障害(急に笑うという障害)を抱えていた。それが原因とは言えないが、彼は大人になっても世間から冷たく扱われて、やがて荒んだ心を持つようになっていく…という物語。

 本作はジョーカーの疎外感と、そこから生じる精神の変化を描いた作品なので、「エンタメドラマ」と言うよりは「社会派ドラマ」という位置付けになるのかもしれないが、単に現代の人間社会の生き辛さを描いた作品ではなく、人間社会で疎外感を感じた人間は何をしても構わない、暴力によって社会の秩序を破壊しても構わないという、暴力革命を肯定および煽動するかのような内容の作品だった。

■マルクス思想に通じる『ジョーカー』

 犯罪心理学の世界では、「被害者意識が人種差別を生む」と言われることがあるが、本作の場合も、被害者意識(疎外感)というものを前面に出して描いており、その思想的なスケベ根性が透けて見えてしまうような扇情的な作品だった。

 本作には、以下のような台詞が出てくる。

 「KILL THE RICH」(金持ちを殺せ)

 現在のハリウッドがリベラル化していることは有名な話で、これまでにも何度かブログ記事で指摘してきたが、ここまで露骨な台詞を台本に持ってくると、左派リベラルを通り越して、まるで極左共産主義礼賛ムービーと受け取れなくもない。

 本作に登場するジョーカーは、どこか、共産主義を生み出したマルクスに似ている。世間に対する強烈な疎外感と嫉妬心を抱え、成功者や金持ちを憎み、暴力革命によってブルジョア(金持ち)を打倒するという嫉妬の学問を創り出し、将来的にマルクスが望む・望まないに関係なく、同じ疎外感(嫉妬心)を持った人々を洗脳する学問として利用されるに至った。
 
 あくまでも個人的な感想ではあるが、本作に登場する「KILL THE RICH」という言葉には、そのマルクス思想の影響が色濃く出ているように思われた。ハリウッドの共産主義化、それが本作を観た正直な感想だった。


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posted by 自由人 at 18:44 | Comment(0) | 思想