2020年04月04日

「自粛の要請」が「非常事態宣言」になっている日本


■日本で「非常事態宣言」は必要なのか?

 一部の西欧諸国に比べて新型コロナウイルスの感染者数も死亡者数もケタ違いに低い日本でも、その一部の西欧諸国と同じように「非常事態宣言を出すべきだ」との意見がある。
 
 「非常事態宣言」を出すとどうなるのかと言えば、国民がこぞって外出を控えるようになる。一部の西欧諸国では政治家が「自粛してください」と自粛を要請しても「政府の言うことに従っていられるか」と反発して言うことを聞かない人が多いので、超法規的に「非常事態宣言」を出すことも必要になってくる。

 しかしながら、日本の場合は、政府の言うことに素直に従う人が多いので、自粛の要請だけで、充分に外出自粛が達成されているように思える。
 安倍総理が「非常事態宣言」を出すまでもなく、小池都知事が「外出を自粛してください」と言うだけで、東京以外の都市部の歓楽街もガラガラになってしまうという状況が実際に実現している。

 日本では、一部の西欧諸国の「非常事態宣言」の役割を「自粛要請」だけで達成してしまっているような状態。こんな状況で、あえて「非常事態宣言」を出す必要があるのかどうか、少なくとも、現状では必要無いようにも思える。

■既に「非常事態宣言」状態になっている日本

 そもそも為政者が自粛を要請する以前に、多くの人は自らの判断で過剰なまでの自粛生活を既に実施している。食料品を備蓄するために買い溜めを行っている人もいれば、自宅から一歩も出ず、買い物等は全て業者に委託している人もいる。(これからそういう商売が流行るかもしれない)

 今時、国がアナウンスするまでもなく、ほとんどの国民は自分自身で情報を仕入れて、新型コロナウイルスの危険性は充分に理解している。
 若者は自分達にはそれほど危険ではないということを知っているし、老人は危険なので家から出ないという人も大勢いる。既に、老人自ら「非常事態宣言」を受け入れているような状態とも言える。

 これが昭和の時代なら話は違っていたかもしれない。インターネットもスマホも無い昭和の時代なら、為政者が国民の箸の上げ下げまで指導するということは有り得たが、現代では、もはや、そんな指導は誰も欲してはいないだろうし、期待する必要もないのかもしれない。

 それでも国の指導が必要な場合とは、先にも述べた通り、政府の言うことに反発し素直に受け入れない人(主にリベラル)が多い場合のみに限られる。政府は、「新型コロナウイルスに感染すると命の危険性がある」ということを伝えるだけで、ほとんどの人は国が強制するまでもなく勝手に自粛生活を始める。

 しかし、普段から政府のすることに文句ばかり言っているリベラル界隈の人々が、なぜか今回は、逆に政府に注文をつけている。新型コロナウイルスの感染初期の段階では、法律を変えることに否定的な見解を示していた人々も、どういうわけか、踵を返したかのように「非常事態宣言を出せ!」と注文をつけている始末。自分自身に被害が及ぶことが判ったとたんに意見をコロッと変える、その姿は実に滑稽だ。
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posted by 自由人 at 20:51 | Comment(0) | 社会問題